2014 Fiscal Year Annual Research Report
抗菌性モノマーを配合したマルチユースタイプの抗菌性歯面処理剤の開発
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25893121
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北川 蘭奈 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70711068)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 抗菌性 / レジンモノマー / 第四アンモニウム化合物 / 歯面処理剤 / 接着性 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、ヒト抜去大臼歯から切り出した象牙質ブロックにS. mutansを感染させたモデルをLive/Dead BacLight Bacterial Viability Kitsを用いて染色し、象牙細管内に侵入した細菌の生死を共焦点レーザー顕微鏡で確認する手法の確立に成功した。そこで、S. mutans感染象牙質モデルに試作のMDPB含有歯面処理剤を適用後、上記の手法を用いて観察したところ、象牙細管内の細菌が死滅している様子が認められ、試作歯面処理剤が浸透して殺菌作用を発揮していることが確認された。 つづいて、試作歯面処理剤が各種接着材の歯質接着性に及ぼす影響の評価を行った。レジンセメントについては、セルフアドヒーシブタイプのクリアフィルSAセメントオートミックスとプライマー使用タイプのPANAVIA F2.0を対用い、牛歯エナメル質・象牙質を用いたせん断接着試験を行った。その結果、市販のクロルヘキシジン窩洞清掃剤は、SAセメントの象牙質に対する接着性を有意に低下させるが、試作歯面処理剤は悪影響をもたらさないことが分かった。また、充填修復/支台築造用の接着システムであるクリアフィルSE ONEを対象に、ヒト抜去大臼歯を用いて微小引張接着試験を行った結果、試作歯面処理剤による処理が象牙質接着強さに全く影響を及ぼさないことが明らかとなった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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