2013 Fiscal Year Annual Research Report
骨形成促進剤の探索を可能とする化合物ライブラリースクリーニングシステムの構築
Project/Area Number |
25893122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福安 翔 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10711054)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | スクリーニング / 骨芽細胞分化 |
Research Abstract |
機能的かつ審美的なインプラントおよび補綴歯科治療の実現には,低侵襲で確実な歯槽骨増生が不可欠であることから,骨補填材を用いた骨増生術にBMP2 やPDGF などの細胞成長因子を併用する試みが広く行われている。、本研究の目的は,骨芽細胞分化促進作用を有する化合物を簡便かつ高い信頼度で検出するためのスクリーニングシステムの構築,ならびに骨芽細胞分化促進作用および骨形成促進作用を有する化合物の探索することである。 これまでに我々は,マウスの骨芽細胞分化マーカー(I型コラーゲン)を組み込んだ細胞を骨芽細胞分化誘導によってGFPが発光すると同時にマーカー遺伝子発現が亢進することを確認し,得られたクローナルな細胞株が,骨芽細胞への分化能を維持していることを,RT-PCR解析(Osterix, Osteopontin, Osteocalcin遺伝子発現),フォンコッサ染色により確認した。 次にレポーター細胞株を用い,小分子化合物ライブラリーのスクリーニングを,二つの骨分化指標についてハイスループットに行うった。 レポーター細胞株を96ウェルプレートに播種し,骨分化誘導培地中に各化合物を添加,培養し,4~7日後に細胞のGFP発光量を,マルチプレートリーダー(GloMax-Multi Detection System, Promega社)でハイスループットに測定し,GFP発光量を亢進した小分子化合物を候補化合物とした。 GFP測定後,引き続き分化誘導培地で培養し,誘導14日後にフォンコッサ染色を行い,基質の石灰化を促進した小分子化合物を候補化合物とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題であるスクリーニングのシステムの構築ならびにシステムの検出能力に関してセットアップが行われている。 また候補となった化合物に関しても作用の検討が進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きこれまでのシステムの構築のセットアップを行っていくのにあわせ,これまで明らかにした研究成果の詳細を検討していく予定である。
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Research Products
(1 results)