2013 Fiscal Year Annual Research Report
舌圧・喉頭運動計測システムによるパーキンソン病患者の嚥下機能評価
Project/Area Number |
25893123
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤原 茂弘 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70711034)
|
Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
|
Keywords | 歯学 / 脳神経疾患 / 医療・福祉 / リハビリテーション / 解析・評価 |
Research Abstract |
パーキンソン病は進行性の神経変性疾患で,症状の一つである嚥下障害に近年注目が集まっており,申請者は,準備期・口腔期嚥下の遂行において最も重要な働きをもつ「舌圧」に着目し,また喉頭運動の同期測定も行うことで,パーキンソン病における口腔期から咽頭期までの一連の嚥下運動についての疾患特異性を明らかにし,PD嚥下障害の客観的診断及びリハビリテーション計画の策定への貢献の可能性を見出すことを目的として研究を進めてきた. 本年度は計測に必要なパソコン,計測機器である経皮的喉頭運動測定センサを購入した.大阪大学医学部附属病院神経内科の協力の下,パーキンソン病患者の嚥下時舌圧・喉頭運動の計測を主に行ってきた.当初15症例を目標に計測を始めたが,被験者の募集が円滑に進み20症例の計測を行うことができ,全身状態と舌圧パラメータとの関係性について分析も同時にすすめている段階である.計測が難しく,安定したデータを確保するため,次年度も引き続き計測は必要であると考えられる. また,嚥下研究関連の学会で国内では摂食嚥下リハビリテーション学会,顎口腔機能学会に,海外ではDysphagia Research Society Annual Meetingに参加し,研究内容の発表,ディスカッション,また他研究機関による最新の研究内容を見聞することで,今後の研究の参考となる知識を得ることができた. 本年度の実績をもとに,次年度も引き続き研究を進めていく.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究機器も揃い,被験者の募集も順調に進み,当初の目標以上の被験者数を募ることができており,現在とのころ順調に進んでいると考える.
|
Strategy for Future Research Activity |
今後はさらに被験者数を増やし,分析を進めていく.また比較対象としてエイジマッチングした健常高齢者のデータも必要となるため,その募集も行い,あわせて計測・分析を進めていく. 結果についてはまずは学会報告などを考えており,順調に進めば論文の執筆も進めていく予定である.
|