2014 Fiscal Year Annual Research Report
血管誘導能に優れた未分化間葉系幹細胞の骨再生技術の確立と顎裂閉鎖治療への展開
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25893148
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
鷲見 圭輔 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (00707078)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 未分化間葉系幹細胞 / 骨再生 / 矯正 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究計画は、ビーグル犬口蓋裂モデルを用いて、各継代数のMSCsを顎裂部に移植し、骨および血管新生について比較検討を行い、さらに再生された顎裂部に対して、矯正装置を用いて人為的に歯を移動させることで、正常に歯の移動が行われるか組織学的検証を行うことであった。 当初の研究計画にしたがって、雌ビーグル犬の両側上顎側切歯相当部に口蓋裂の顎裂様に人工的な欠損部を作製したレーザードップラー血流計のガイドの作製として、3 mm ピンキャッチ式カツラを歯科用フィッシャーバーにて筒状に成形し、1.0 mm サンプラチナ矯正線を上部に巻き付け蝋着し、2 本のワイヤーの断端がそれぞれ左右に来るように調整し、これを血流計のガイドとした。移植体の作製として腸骨から骨髄を吸引採取し、MSCsを抽出した後、第1継代まで培養し、移植当日に標識したMSCsとCAPを用いて移植体の作製を行った。血管新生能の解析として、移植3日後からレーザードップラー血流計(ALF21D, アドバンス) による再生骨の血流量の計測を行った。その結果、実験群 (MSCs +CAP)は、対照群 (CAPのみ)と比較して、初期血流の回復・減少、それに続く血流量の増加が早期に見られた。矯正的歯の移動は実験期間内に行うことができなかったが今後実験を続けて行う予定である。本実験結果より、本術式において、移植部においては血管新生が亢進され、初期血流量が増加し、それに伴い運ばれた破骨細胞により、CAP が吸収され、早期に骨形成がおこると考えられた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)