2013 Fiscal Year Annual Research Report
TLR4遺伝子多型が歯肉線維芽細胞の歯周病原細菌内毒素への反応性に及ぼす影響
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25893184
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
佐藤 佳昌 長崎大学, 大学病院, 医員 (70706168)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | TLR4 / 遺伝子多型 / 歯周病 |
Research Abstract |
歯周炎は、歯周病原細菌により引き起こされる炎症性疾患である。歯周病原細菌の菌体成分の中でも非常に強力な炎症誘導因子として知られる歯周病原細菌内毒素(LPS)は、生体細胞のToll-like receptor 4 (TLR4)によって認識される。申請者らは、TLR4遺伝子の3’側非翻訳領域に位置するrs11536889遺伝子多型が、慢性歯周炎と関連しており、これはrs11536889遺伝子多型が白血球のTLR4発現量に影響を与えているためであることを明らかにした。本研究では、このrs11536889遺伝子多型が歯周組織の主要な細胞である歯肉線維芽細胞のTLR4発現量にも影響を与えているかどうか検討する。併せて、歯肉線維芽細胞のLPSに対する応答性についても検討し、本遺伝子多型と歯周組織のLPSに対する応答の大きさとの関連、さらにその結果として生じる病態としての歯周組織の破壊の大きさとの相関関係について解析する。 平成25年度に行った実験は以下である。 1)ヒト歯肉線維芽細胞株の樹立:本研究における歯肉片の採取については、長崎大学ヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理審査委員会の審査を受け、承認を得た。倫理審査委員会の指針を遵守し、この実験の趣旨とその意義を十分説明し、インフォームドコンセントの得られた被験者から、歯周外科および抜歯時に余剰となった歯肉を採取した。採取した歯肉片から、歯肉線維芽細胞株を樹立した。現在、細胞株は19樹立している。 2)ヒト歯肉線維芽細胞株のrs11536889遺伝子型による分類:ヒト歯肉線維芽細胞株からゲノムDNAを抽出し、各細胞株のrs11536889遺伝子型を決定している途中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(2 results)