2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25893209
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
小山 里織 県立広島大学, 助産学専攻科, 准教授 (40458089)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 父親 / 養育行動 / 応答性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,養育行動の一つである応答性をとおして,父親の養育行動における適応過程を解明することであった。近年,子どもの発達に父親の育児関与が影響力をもつことや,夫婦関係が父親の育児関与と関連することが示されている(福丸ら, 1999; 加藤ら, 2002)。これらの先行研究は父親の養育行動を取り上げたものであるが,父親の応答性や,父親と母親の応答性の発達プロセスに違いはあるのかについて検討したものではない。母親の発達を父親に適用すると,父親も発達する存在であると考える。父親の応答性は発達するのか,発達するとすれば父親と母親の違いはあるのか。父親の応答性は子どもの発達に影響するのかといった問題は全く研究されていない。 本研究の特色は,第1に第1子をもつ父親と母親を対象に面接し,父親の養育行動における適応過程を捉えることである。夫婦同時に面接を行うことで,父親がどのような動機で,どのように子どもを世話するのか。そして,誰の,どのような助言が父親の養育行動に影響しているのかについて詳細が明らかになる。第2の特色は,生後数ヶ月までの期間,面接をくり返し実施することである。父親の場合,子どもの月齢によって育児をするものとそうでないものの差が大きくなると考えられることから,くり返し面接を行うことにより,その違いが何によるものなのかを明らかにできる。 研究対象者は,調査開始時に生後2ヵ月の乳児(第1子)とその両親5組で,産婦人科あるいは対象者の自宅で面接調査を行った。調査時期は生後2ヶ月と4ヶ月の2時点である。平成25年度作成した分析枠組みに沿って半構造化面接を実施し,父親と母親の詳細なやり取りを通して,生後数ヶ月における父親の養育行動における適応過程について,検討を行った。研究結果は,平成27年3月に開催された発達心理学会において発表した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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