2014 Fiscal Year Annual Research Report
炎症性骨破壊におけるRhoファミリータンパク質の機能の解明
Project/Area Number |
25893243
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
相澤 怜 昭和大学, 歯学部, 助教 (80710673)
|
Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
|
Keywords | 遺伝子改変動物 / 炎症性骨破壊 |
Outline of Annual Research Achievements |
Rac1とCdc42はRhoファミリータンパク質に属する低分子量Gタンパク質であり、細胞内シグナル伝達系における基本因子として、創傷治癒などの多細胞生物のさまざまな生命現象を制御している。しかし、これらの遺伝子を全身で欠損させたノックアウトマウスは胎生初期に死亡し、解析が困難であることから、個体レベルにおける機能については不明な点が多い。申請者らは組織特異的にこれらの遺伝子を欠損させたコンディショナルノックアウトマウスを解析することで、Rhoファミリータンパク質、特にCdc42が骨・軟骨形成に重要な役割を果たしていることを明らかにした。一方、骨吸収においては、Cdc42が破骨細胞の分化や機能の制御に関与しているとの報告があるものの、Rhoファミリータンパク質が個体レベルの骨吸収において果たしている機能は未だ不明な点が多い。 そこで、骨破壊におけるRhoファミリータンパク質の役割を検討するため、破骨細胞特異的にRac1とCdc42遺伝子を欠損させたダブルコンディショナルノックアウトマウス(Rac1; Cdc42 dcKO)を作製し、表現型の解析を行った。Rac1; Cdc42 dcKOマウスは野性型マウスと比較して、体長および長管骨の長さが短縮しており、脾臓の肥大化が認められた。また、ダブルコンディショナルノックアウトマウス由来の骨髄細胞の破骨細胞形成能は低下しており、破骨細胞のアクチンリングの形成不全およびTRAP活性の減少が認められた。 以上の結果より、Rac1およびCdc42は個体レベルでの破骨細胞形成にとって重要な役割を果たしていることが示唆された。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
[Journal Article] Cdc42 is critical for cartilage development during endochondral ossification.2015
Author(s)
Suzuki W, Yamada A, Aizawa R, Suzuki D, Kassai H, Harada T, Nakayama M, Nagahama R, Maki K, Takeda S, Yamamoto M, Aiba A, Baba K, Kamijo R
-
Journal Title
Endocrinology
Volume: 156
Pages: 314-322
DOI
Peer Reviewed
-
-
-