2013 Fiscal Year Annual Research Report
看護系大学学生の自律的学習力の開発に向けた基盤的研究
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25893245
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
三浦 友理子 聖路加国際大学, 看護学部, 助教 (70709493)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 専門職開発 / 自己調整学習 / 学習方略 / 自律的学習 / 主体的学習 / 自己研鑽 / 看護学士課程 / 看護教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
看護系大学学生の自律的学習力の開発に向けた基盤的研究の目的は、自律的に学習している看護学生の特徴、使用している方略、および人的・環境的影響要因を、定性的ならびに定量的に記述することである。 看護系大学学生が実習において使用した学習方略について6名のインタビュー調査を行い、看護師の学習方略である「省察的学習方略」、「向上志向的学習方略」、「協同学習方略」、および「エビデンス探索方略」を基盤として分析を行ったところ以下の結果が得られた。学生においては「エビデンス探索方略」の使用に関する語りが多く、情報収集のリソースや情報の統合方法等に対する工夫が示された。「省察的学習方略」はこれを積極的に用いている者とそうでない者とがおり個人差が見られた。「協同学習方略」は同一課題の学習をする機会が少ないため実習以外の授業に比べて使用の頻度が少ないが、実習カンファレンスでの学びあいが看護計画への重要な示唆になる経験をしており重要性を認識していた。実習という学習の特性上「向上志向的学習方略」に関する使用は、難しそうな患者を受け持つことを選択するときや今まで行ったことのない技術へ挑戦するときなどに限られていた。このように、看護学生が使用する学習方略と看護師が使用する学習方略は、看護実践を行う場の状況が同じであっても方略使用頻度と使用する方略内容に相違が生じることが示された。一方で、看護師と異なるカテゴリーの方略を使用している学生はいなかった。以上より、新卒看護師への移行に向けて学び方に関する知識やスキルを内容レベルで習得する必要性が示唆された。さらに、定量的な研究により上記の結果への信憑性を高めることが今後の課題となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の今年度の目的は、自律的に学習している看護学生の特徴、使用している方略、および人的・環境的影響要因を、定性的に記述することであった。看護系大学学生が実習において使用した学習方略についてのインタビュー調査を遂行したため、上記の区分とした。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の次年度の目的は、自律的に学習している看護学生の特徴、使用している方略、および人的・環境的影響要因を、定量的に記述することである。今年度の研究成果に基づき、看護系大学生の学習方略尺度の開発を行う。本尺度は学習方略の使用程度を測定する尺度である。また、学習方略に関連する要因についてのデータを同時に収集し、関連性を検討する。これにより「実習における学習方略の内容」が明らかになるとともに、それらに関連する要因の明確化、今後の研究を発展させていく「学ぶための学習」プログラム施行時の教育内容への示唆とする。
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