2013 Fiscal Year Annual Research Report
COPD患者の体調調整のあり方に合わせたテーラーメイド型看護支援プログラムの開発
Project/Area Number |
25893247
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
河田 照絵 東京医科大学, 医学部, 講師 (40438263)
|
Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
|
Keywords | 慢性呼吸器疾患 / 体調調整 |
Research Abstract |
本研究は安定期COPD患者の体調調整のあり方に合わせたテーラーメイドケアプログラムを作成することを研究課題とし、患者が主体的に病気と付き合いながら生活できることを支えられるような療養支援プログラムを作成することを目的としている。 平成25年度は国内外で発表されているCOPD患者の生活や体験に焦点を当てた研究、COPD患者の健康行動、セルフケアなどに関連した研究、安定期COPD患者を対象として行った自身の先行研究の結果からCOPD患者側の視点から捉えたが日常生活の中で行っている体調調整のための行為についての検討を行うとともに、医療者側の視点からCOPD患者をはじめとした慢性呼吸器疾患患者に対する療養支援を明らかにするため、医師、看護師へのインタビュー調査を行ってきた。 医療者へのインタビューの結果、安定を捉える視点として「療養や病気に対する気持ちが安定していること」「生活リズムが安定していること」があげられた。特に「生活リズムが安定している」はただ単に規則正しい生活を送るというものではなく、いつも通りの生活がいつも通りにできていること、日常生活活動がいつも通りにできること、通院が定期的であること、服薬が定期的にできていること、身なりを整えた生活を送れていることなど、生活の様々な側面に焦点を当て捉えていることが明らかになった。また生活の安定を支えるための療養支援として、「生活の変化をサインとして捉えられるように関わる」、「いつもと違うことに気づけるよういつもを意識する」、「医療チームとしてサポートできるようにする」ことなどが挙げられた。しかし、現状の体制の中では外来において療養支援に費やす時間や医療者の体制が少ないことが問題として捉えられていた。 次年度は、医療者側のインタビューの対象者を増やすとともに、これまでの結果を踏まえてケアプログラムを示唆を行っていくことを目標とする。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度はテーラーメイドケアプログラムの構成要素の抽出までを目的としていた。当初の計画として、看護師へのインタビューを予定していたが、外来での療養支援では現行ではほとんどを医師が担っている部分があり、研究計画の変更等を行っていたため研究計画の立案に時間がかかり、現在、データ収集を行っているため、構成要素の抽出までは至っていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の前半には、医療者に対するインタビューの対象者を増やしていく。医療者、特に外来での療養支援についてされた研究はこれまでほとんどなく、本研究結果は貴重な研究データとなると考えられるため丁寧に分析を行っていくことが必要と考える。そのため、本研究のゴールをケアプログラムの介入・評価までとしていた部分をケアプログラムを示唆した上で、それについて医療者からのスーパーバイズを受け、次の研究で介入研究につなげられるよう研究を遂行していく。
|
Research Products
(1 results)