2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25893265
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
田原 優 早稲田大学, 理工学術院, 助教 (80707399)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 概日リズム / 体内時計 / 交代勤務 |
Outline of Annual Research Achievements |
時計遺伝子Bmal1の挙動をモニタリングするため、Bmal1プロモーターとルシフェラーゼ遺伝子を組み込んだアデノ随伴ウイルスをマウスに尾静脈投与し、肝臓を標的に新規の遺伝子導入を行った。導入効率、またはBmal1の発光リズムを測定するため、インビボイメージング装置を用いて生体内発光の日内変動を測定した。コントロールとして作成した強発現ベクターを含むアデノ随伴ウイルスでは、日内変動が見られなかったのに対し、Bmal1プロモーターを含んだウイルスでは肝臓にて発光の日内変動を確認する事ができた。また、Cre-loxpシステムによる臓器特異的なBmal1-Luc発現マウスの作成を行った。現在ファウンダーマウスの解析中である。 明暗環境の変化と共に、マウスを強制的に起こさせる、新規の交代勤務モデルマウスを作成した。従来の光環境のみを変化させて作るモデルに比べ、行動レベルでも交代勤務を模したモデルが出来た。さらに、末梢時計解析の結果、従来のモデルよりもさらに末梢時計が乱れる結果を得た。 これらの実験の過程で、拘束ストレス負荷が末梢時計の位相を大きく変化させる事が分かった。そのストレス応答には、時刻依存性、回数依存性があり、さらに継続したストレス負荷では慣れの形成が起きることも分かった。この作用は、交感神経系を遮断することで阻害することが出来たので、ストレスによる交感神経活性化が重要であることが分かった。また、拘束ストレスだけではなく、社会的恐怖ストレスや高所不安ストレスなどでもその効果が見らることがわかった。つまり、物理的・精神的ストレスが概日時計を変調させることが分かった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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