2014 Fiscal Year Annual Research Report
地域における高齢者と子どもの世代間交流プログラムの国際的実践評価法の確立
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25893270
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
糸井 和佳 帝京科学大学, 医療科学部, 准教授 (30453658)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 世代間交流 / 交差妥当性 / 地域づくり / 社会化 / 相互作用 / 互恵性 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,地域における高齢者と子どもの世代間交流プログラムの客観的評価法を確立するために,世代間交流プログラムの参加者である個人(高齢者・子ども)への効果を測定できる地域世代間交流観察スケール(Community Intergenerational Observation Scale for Elders,for Children)高齢者版CIOS-E,子ども版CIOS-Cを開発し,その信頼性と妥当性の検証をすることである. 予備調査により作成した3因子18項目の暫定版CIOS-Eならびに3因子16項目の暫定版CIOS-Cが,高齢者と子どもの世代間交流方法の多様性に適応できる普遍的な尺度となるよう,本調査では,学校・地域・施設の3種類が網羅されるよう18か所の世代間交流プログラムに研究を依頼した.それに参加していた高齢者178名,子ども175名を対象に,暫定版CIOS-EならびにCIOS-Cを用いた観察と既存の尺度による測定を行った.項目分析,探索的因子分析,確認的因子分析により完成したCIOS-Eは【包容】【伝承】【育成】の3因子構造を有し,併存妥当性の検討では,年齢(r=-0.39, p<0.0001),認知症高齢者の日常生活自立度(t=5.0, p<0.0001)と関連がみられた.CIOS-Cは【継承】【尊重】の2因子構造を有し,社会的スキル(r=0.54, p<0.0001)と関連がみられた.予備調査と本調査の多母集団間で交差妥当性を検証したところ,CIOS-E(p=0.078),CIOS-C(p=0.392)ともに測定不変性が採択された.両尺度ともCronbach α,=0.79~0.81,観察者間一致率はκ=0.73~0.88であった.以上より,CIOS-E・CIOS-Cは一定の信頼性と妥当性を備えた尺度であることが示唆された.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)