2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25893275
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
沖米田 司 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (90398248)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 脱ユビキチン化 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は,形質膜に局在する異常膜タンパク質を除去する形質膜タンパク質品質管理 (peripheral QC) の分子機構を明らかにし,形質膜の構造異常膜タンパク質は分子シャペロン Hsc70 および Hsp90 に認識され,シャペロン結合ユビキチンリガーゼ CHIP によりユビキチン化される結果,形質膜から速やかに分解除去される事を明らかにしてきた (Okiyoneda, Science 2010).本研究では形質膜に存在する構造異常膜タンパク質モデル ΔF508 CFTR 変異体を用いて,形質膜品質管理に関わるユビキチン化制御因子,特に,脱ユビキチン化酵素 (DUB) を同定する事を目的とした. 第一に,ΔF508 CFTR 変異体の形質膜発現および形質膜安定性を簡便に定量化するために,96 well plate を用いた cell surface ELISA 法の最適化を行った.第二に,確立した評価系を用いて,DUB阻害剤を用いたスクリーニングを行った結果,ΔF508 CFTR 変異体の形質膜発現を低下させるDUB阻害剤を同定できなかった.しかしながら,ヒト気道上皮細胞株において,proteasome 結合型 DUB である UCH-L5 および USP14 の阻害は ΔF508 CFTR 変異体の形質膜発現を増加させ,形質膜での安定性も増加させることが明らかとなった.さらに,UCH-L5 および USP14 の阻害は ΔF508 CFTR 変異体のエンドサイトーシスを阻害した.従って,proteasome 結合型 DUB による脱ユビキチン化は,構造異常膜タンパク質の形質膜安定性を制御するという新たな可能性が示唆された.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)