2013 Fiscal Year Annual Research Report
ミトコンドリアの機能変化とインフラマソーム活性化のケミカルゲノミックス解析
Project/Area Number |
25893288
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
北見 俊守 独立行政法人理化学研究所, 統合生命医科学研究センター, 上級研究員 (70708594)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2014-03-31
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Keywords | 代謝 / ミトコンドリア / 化合物 |
Research Abstract |
近年、ミトコンドリア内の活性酸素が炎症反応(インフラマソーム活性化)に必要であり、多種の疾患を引き起こす原因であると考えられている。よって現在臨床などで使用されている化合物に自然免疫細胞の活性酸素量を異変させる物があるか、また炎症の活性化に影響があるか調べる事により、新しい毒性の発見や治療法の発見に繋がる事が期待される。本研究では過去に我々が行なったミトコンドリア化合物スクリーニング(対2500種)のデータを用い以下の3つの目的を目指した。 (1)マクロファージ細胞の活性酸素を異変させる化合物の発見: 過去の化合物スクリーニングデータから、ミトコンドリア機能を低下させる化合物上位約60を見つけた。その中から臨床に使われている化合物のみに絞り、結果23種の化合物をスクリーニングの候補とした。 (2)活性酸素によるインフラマソーム活性化への影響を明らかにする: 上記の(1)から選ばれた23種の化合物を8用量でスクリーニングした結果、複数の臨床で使われている化合物がマイクロモーラー量で炎症反応を引き起こす事が出来ると分かった。その中でも、一つはナノモーラー量でも強い炎症反応が確認された。 (3)NLRP3インフラマソーム活性化のメカニズム解明: 上記(2)で発見された化合物は、ミトコンドリア内の活性酸素量を短時間で増やす効果があり、また強い炎症反応をもたらした。化合物はミトコンドリア阻害剤として知られているが、他のミトコンドリア阻害剤よりも遥かに強い炎症反応を引き起こす事から、他の知られていない標的も関与しているか検討している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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