2014 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子操作系を用いたムンプスウイルスの神経病原因子の探索と分子機構の解明
Project/Area Number |
25893295
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
加藤 大志 国立感染症研究所, その他部局等, 研究員 (80711712)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | ムンプスウイルス / Pタンパク質 / Heat shock protein 70 / ユビキチン-プロテアソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
ムンプスウイルス(MuV)を含むモノネガウイルスのRNA複製および転写は細胞質内に形成されるInclusion Body (IB)で行われる。そこでIBの主要構成タンパク質であるPタンパク質と相互作用する宿主因子を探索し、その因子のMuV感染における役割について検討した。Pタンパク質と相互作用する宿主因子をPull-down Assayおよびペプチドシークエンスによって探索したところ、Heat Shock Protein 70 (Hsp70)が同定された。Hsp70はMuVの感染に伴って発現量が増加し、IBにおいてPタンパク質との共局在が観察された。siRNAを用いてHsp70をノックダウンしたところ、MuVの増殖にはほとんど影響を与えなかった。次に、パラミクソウイルスのPタンパク質がユビキチン化されることに着目し、Pタンパク質のユビキチン化へのHsp70の関与を検討した。その結果、Hsp70ノックダウン細胞ではコントロール細胞にくらべて有意にユビキチン化されたPタンパク質が蓄積していることがわかった。さらに、Hsp70ノックダウン細胞ではPタンパク質の分解速度が低下したことから、Hsp70はPタンパク質のユビキチン-プロテアソームによる分解を促進することが示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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