2014 Fiscal Year Annual Research Report
光干渉断層法を用いた下肢動脈ステント内組織性状の評価
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25893302
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
坂本 伸吾 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (30713846)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 光干渉断層法 / 末梢動脈疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は光干渉断層法を用いて、下肢動脈におけるステント内組織を評価し下肢動脈硬化性疾患におけるステント留置後の自然経過と再狭窄機序を検討することである。前年に引き続き、浅大腿動脈内のベアメタルステントを観察検討した。さらに光干渉断層法で得られた知見を病理検証した。
浅大腿動脈における光干渉断層法の実施において、高い頻度で良質な画像が得られる手技プロトコールの確立を進めた。観察検討では、ベアメタルステントの種類、またステント留置からの期間に影響されると思われる、特徴的な光干渉断層法像が確認された。自己拡張型ステントでは全例にステントストラットを取り囲む低輝度な領域が観察された一方、バルーン拡張型ステントには認められなかった。永続した拡張特性を有する自己拡張型ステントが血管壁に対し機械的な刺激をもたらしている病態が示唆された。またステント留置から長期経過したステントにおいて、ステント内組織に脂質性プラーク像、石灰化像、新生血管の存在が確認された。さらに、剖検および外科的に摘出された下肢動脈ステントの病理検討を行った結果、長期経過したステント組織内に脂質性プラーク、石灰化の存在が確認された。光干渉断層法における結果を、病理学的に検証することができた。下肢動脈にステント留置後、長期経過の中でステント内組織に新規動脈硬化が発現することが本研究にて初めて明らかとなり、慢性期のステント内再狭窄の一因として考えられた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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