2013 Fiscal Year Annual Research Report
迅速・高感度PET検査による脳動静脈奇形の機能的循環代謝評価
Project/Area Number |
25893304
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
丸山 大輔 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70713840)
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Project Period (FY) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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Keywords | 脳神経疾患 / 脳動静脈奇形 / 脳循環代謝 / 15O標識ガス吸入PET / 機能的賦活 |
Research Abstract |
平成25年度はまず脳動静脈奇形患者に対する安静時15O標識ガス吸入PET検査を開始した。これまでに当院で精査をおこなった12例のAVM症例においてPET検査を施行している。当該研究費を利用して画像所見をデータベース化し、ワークステーション上での頭部MRI画像とのregistration作業を完了した。今後、region of interestの設定をおこない、臨床症候(出血、てんかん、頭痛)やAngiography所見(high flow/low flow AVM、静脈灌流障害の有無など)との関連を検討するための準備をおこなった。 また、上記登録症例のうち2例で開頭摘出術、4例でガンマナイフ、7例で経過観察(過去の治療後の経過観察を含む)をおこなっており、臨床経過との関連についても検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画時に想定していたよりも症例集積に若干の遅れがあると思われる。特に治療(摘出術)症例の集積が少ないが、症例は当科での臨床症例に依存しており、また近年無症候性脳動静脈奇形に対する積極的治療に関して否定的な大規模研究の結果が報告されたことも影響している可能性がある。 また、eloquent領域の病変における機能的賦活PET検査に関しては、当初計画していた運動に関わるeloquent領域に病変を持つ適切な症例が得られていないため、現段階では計画は進行していない。 ただし、得られたPET画像データに関してはMRIとのregistration作業が完了しており、解析準備は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、まずは安静時15O標識ガス吸入PETで得られたデータをもとに、①臨床症候やAngiography所見との関連や②従来の画像解析方法との比較をおこない、また③他の脳循環代謝画像(IMP-SPECTなど)との比較によるvalidationをおこない、研究成果を発表する予定である。 また、登録症例のフォローアップデータを集積していく。さらなる症例集積をおこない、特に運動に関わるeloquent領域に病変を持つ症例に関しては、機能的賦活PET検査の実施や多のmodality(MRI tensor imagingなど)との関連についても可能であれば検討したい。
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Research Products
(1 results)