2013 Fiscal Year Annual Research Report
実験的ぶどう膜炎モデルラットにおける網膜神経節細胞の障害とステロイドによる修飾
Project/Area Number |
25930029
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Research Institution | 福井県立病院 |
Principal Investigator |
宮下 洋亮 金沢大学, 医学系, 協力研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ぶどう膜炎 |
Research Abstract |
本研究では、実験的ぶどう膜炎モデルラットで逆行性蛍光染色(以下逆行染色)後の走査レーザー検眼鏡による眼底撮影と網膜組織切片の免疫染色を用いて網膜神経節細胞体数を定量し、ぶどう膜炎における網膜神経節細胞の障害を評価し、さらに、ステロイドが網膜神経節細胞にいかなる影響を及ぼしているのかを明確にする。つまり、ステロイドの消炎効果で網膜神経節細胞の障害が軽減されるのか、あるいはアポトーシスによりむしろ増悪されるのかを、逆行染色後の走査レーザー検眼鏡による眼底撮影と網膜組織切片の免疫染色を用いて定量評価し明確にする。 研究実施計画の計画通り、エンドトキシン(lipopolysaccharide : LPS)誘発ぶどう膜炎モデルラットを使用し、ぶどう膜炎惹起群とステロイド治療群での網膜神経節細胞の逆行染色を行い、1,2,4,週で蛍光眼底撮影をおこなうのだが、この作業が熟練を要するのか、やや困難であり, 数例の失敗をえて、現在各1例でしかできていない現状である。また得られる画像もやや画像が悪く、客観的評価に耐えうるものとは思われない現状であった。網膜組織切片の免疫染色による網膜神経節細胞体数の定量評価については今後の課題であり、これから実験の熟練を得られれば、症例数が増えて、必然的に免疫染色も可能と思われる。
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