2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the Acceleration and Propagation of Cosmic Rays by High-precision Direct Observation
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26220708
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鳥居 祥二 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90167536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 正樹 立命館大学, 理工学部, 教授 (80210136)
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Project Period (FY) |
2014-05-30 – 2019-03-31
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Keywords | 宇宙線 / 高エネルギー電子 / 宇宙線加速機構 / 銀河内伝播機構 / 暗物質黒 / 重力波 / カロリメータ / 国際宇宙ステーション |
Outline of Annual Research Achievements |
CALETは2015年10月から現時点まで約3.5年にわたって安定的かつ継続的な観測が順調に行われている。主要な観測モードである高エネルギー(>10GeV)トリガーによる総観測量は約10億イベントに達している。装置性能の長期変動を定期的に較正することにより、(1) 1GeV-4.8TeV領域の電子、(2) 10GeV-数100TeV領域の陽子・原子核、(3)1GeV-1TeV領域のガンマ線、の観測に成功している。早稲田大学(WCOC)での軌道上観測のモニター及び国内外の研究チームによるデータ解析により、以下の研究実績を挙げている。1)主要目的である高エネルギー電子(>10 GeV)観測では、直接観測としては世界最高エネルギー領域まで観測を達成して、論文発表 (PRL2018)を行なった。2)陽子・原子核に関しては、陽子のエネルギースペクトル(50GeV-10TeV)の観測により、数100GeV領域でのスペクトルの硬化を最高精度で観測し、論文(PRL2019)が受理されている。さらに入射粒子の電荷決定をZ=1-40において達成し、主要な一次核について100TeV近辺までエネルギースペクトル、200GeVまでのB/C比のエネルギー依存性、及び超重核のフラックスを国際会議(COSPAR2018等)や日本物理学会等にて発表している。3)ガンマ線観測では、観測性能の検証を含む銀河内拡散成分やVela, Crab, Gemingや変動天体(CTA102) を検出し論文発表(ApJS2018)を行い、さらに重力波発生天体におけるガンマ線検出の上限値の論文発表(ApJ2018)も行っている。そのほか、低エネルギー電子の観測による太陽地球磁気圏の研究やガンマ線バーストの観測が、他観測との連携により実施されており、所期の研究目的に達成するとともに、新たな領域へと研究が進展している。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(69 results)