2018 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of Girdin family proteins in psyco-neurological disease and cancer
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26221304
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高橋 雅英 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40183446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 篤 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (20432255)
浅井 直也 名古屋大学, 医学部, 招へい教員 (80273233)
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Project Period (FY) |
2014-05-30 – 2019-03-31
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Keywords | Girdin / がん細胞の集団移動 / アクチン細胞骨格 / Daple / 繊毛運動 / 水頭症 / ダイニン |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) Girdinのがん細胞集団移動における役割:病理組織学的にがん細胞は集団を形成して浸潤する像が特徴の1つである。Girdinのがん細胞集団移動における役割をコラーゲンゲルおよびマトリゲル中でA431扁平上皮癌細胞を培養することにより解析した。Girdinの発現をノックダウンするとA431細胞の集団移動能が明らかに低下し、その際、運動中のがん細胞表面のFilopodia形成が顕著に低下した。すなわち、Girdinノックダウン細胞ではアクチン細胞骨格の再構成に異常を生じ、集団移動能が低下することを示した。さらに、Girdinはbeta-cateninと結合することが明らかになり、Girdinノックダウン細胞ではcadherin-catenin複合体とアクチン細胞骨格との相互作用の低下がみられた。その結果、Girdinノックダウン細胞では細胞間接着の低下と運動能の低下を生じ、がん細胞の集団移動能を障害することを示唆した。 (2) Dapleによる脳室上衣細胞における繊毛の極性決定機序:われわれの以前の研究により、DapleのKOマウスは脳室上衣細胞の繊毛の極性異常により、その規則的な方向性ある運動能が失われ、脳脊髄液の流れの乱れが生じることにより水頭症を発症することを明らかにした。今回、そのメカニズムの解明をさらに進めた。DapleはDvl1と結合することにより、WntレセプターであるFzd6とともに上衣細胞の前方(脳脊髄液の流れる方向)の膜近傍に局在する。さらに、今回Dapleが微小管上を動くモータータンパクであるダイニンの中間鎖と結合することを明らかにした。Daple-ダイニン複合体形成により、微小管のマイナス端に存在する繊毛基底部のBasal Body(BB)を細胞の前方方向へと引っ張る力が発生し、BBの極性が決定される機序を示唆する結果を得た。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Girdin/GIV regulates collective cancer cell migration by controlling cell adhesion and cytoskeletal organization2018
Author(s)
Xiaoze Wang, Atsushi Enomoto, Liang Weng, Yasuyuki Mizutani, Shaniya Abudureyimu, Nobutoshi Esaki, Yuta Tsuyuki, Chen Chen, Shinji Mii, Naoya Asai, Hisashi Haga, Sumire Ishida, Kenji Yokota, Masashi Akiyama, Masahide Takahashi
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Journal Title
Cancer Science
Volume: 109
Pages: 3643-3656
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Role of planar cell polarity-dependent distribution of apical microtubules in the coordinated ciliary beating of tracheal multiciliated cells2018
Author(s)
Shogo Nakayama, Elisa Herawati, Maki Takagishi, Takayuki Torisawa, Toshinori Namba, Shuji Ishihara, Tomoki Yano, Atsushi Tamura, Kazuhiro Oiwa, Masahide Takahashi, Sachiko Tsukita
Organizer
米国細胞生物学会ASCB2018
Int'l Joint Research