2016 Fiscal Year Annual Research Report
合目的機能の統合によるオールインワンナノメディシンの開発と非侵襲がん治療への展開
Project/Area Number |
26242049
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
河野 健司 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (90215187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 伊知男 国立研究開発法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング診断治療研究部, チームリーダー (10319519)
宇高 恵子 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (40263066)
冨田 章裕 藤田保健衛生大学, 医学系研究科, 准教授 (80378215)
弓場 英司 大阪府立大学, 工学研究科, 助教 (80582296)
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Project Period (FY) |
2014 – 2016
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Keywords | 薬物送達システム / ナノ医療 / がん治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、オールインワンナノ治療デバイスとして、温度応答機能、MRIや近赤外外蛍光イメージングによる可視化機能に加えて標的病巣がん細胞へのターゲティング機能を持たせるために、CD20陽性Bリンパ腫に特異性をもつリツキシマブを結合した多重機能リポソームや、金ナノロッドーデンドリマー複合体を作製し、そのキャラクタリゼーションと細胞実験を行った。リポソームや金ナノロッドハイブリッドにリツキシマブを結合することで、CD20陽性細胞へのキャリアの取り込みが大幅に上昇し、加温下や近赤外レーザー照射下において封入した抗がん剤が放出されることで高い細胞成長阻害効果が見られた。また、金ナノロッドと非対称デンドリマーからなるオールインワンナノベクターの開発について、粒径40nm程度の金ナノロッドと温度応答性高分子の側鎖構造を修飾した非対称カチオニックデンドリマー(デンドロン脂質)を複合化させたナノハイブリッドを作製した。このナノハイブリッドは、プラスミドDNAと効率よく複合体を形成した。また近赤外レーザーを照射すると金ナノロッドが発熱し、デンドロン末端の温度応答性側鎖が疎水化し、キャリア表面の疎水性が増大することで、細胞により効率良く取り込まれ、高い遺伝子発現を導いた。このことから、光・熱応答型遺伝子ベクターとして機能することがわかった。さらに、オールインワンナノワクチンとして、pH応答性基を導入した多糖誘導体被覆リポソームに、カチオン性脂質を組み込むと、従来の脂質アジュバントであるMPLAよりも極めて効果的に樹状細胞を活性化し、CTLの誘導に重要なサイトカインIL-12が大量に産生された。また、MPLAを含有したpH応答性ポリマー・pH応答性デンドロン脂質修飾リボソームをがん抗原ペプチドのデリバリーシステムとして用いるとそれぞれCTL・ヘルパーT細胞の誘導効率が増大することも明らかにした。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない
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[Journal Article] A Cyclized Helix-Loop-Helix Peptide as a Molecular Scaffold for the Design of Inhibitors of Intracellular Protein-Protein Interactions by Epitope and Arginine Grafting2016
Author(s)
D. Fujiwara, H. Kitada, M. Oguri, T. Nishihara, M. Michigami, K. Shiraishi, E. Yuba, I. Nakase, H. Im, S. Cho, J. Y. Joung, S. Kodama, K. Kono, S. Ham, I. Fujii,
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Journal Title
Angew. Chem. Int. Ed
Volume: 55
Pages: 10612-10615
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Japanese phase Ⅱ study of rituximab maintenance for untreated indolent B-cell non-Hodgk in lymphoma with high tumor burden.2016
Author(s)
Igarashi T, Ogura M, Itoh K, Taniwaki M, Ando K, Kuroda Y, Yamamoto K, Uike N, Tomita A, Nagai H, Kurosawa M, Mori S, Nawano S, Terauchi T, Ohashi Y, Tobinai K.
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Journal Title
Int J Hematol.
Volume: 104
Pages: 700-708
Peer Reviewed
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[Presentation] Emetine Elicits Apoptosis of Intractable B-Cell Lymphoma Cells with MYC Rearrangement through Inhibition of Glycolytic Metabolism2016
Author(s)
Tomohiro Aoki, Kazuyuki Shimada, Akihiko Sakamoto, Keiki Sugimoto, Takanobu Morishita, Yuki Kojima, Satoko Shimada, Seiichi Kato, Chisako Iriyama, Shunsuke Kuno, Yasuhiko Harada, Shigeo Nakamura, Akihiro Tomita, Fumibiko Hayakawa and Hitoshi Kiyoi
Organizer
American Society of Hematology, 58th Annual Meeting & Exposition
Place of Presentation
San Diego Convention Center, San Diego, CA, USA,
Year and Date
2016-12-04
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