2015 Fiscal Year Annual Research Report
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26242070
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
村岡 功 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80112712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00318817)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 座位行動 / 健康アウトカム / 決定要因 / コホート研究 / 加速度計 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、長時間の座位行動(座り過ぎ)の健康影響および決定要因を、質の高い研究手法に基づいて網羅的に解明することを目的としている。 2年目である平成27年度は、26年度に引き続き大学同窓生を対象にした前向きコホート研究へ参加した中高齢者を対象に、順次、座位行動の健康影響および決定要因を解明するための調査や測定を実施した。具体的には、座位行動評価のための加速度計調査は郵送調査にて実施し、質問紙調査(ドメイン別座位行動、GPAQ等、心理的要因、社会的要因、環境的要因、人口統計学的要因等)はWebシステムにて行った。その上で、中間アウトカム評価のための血液検査(HDL/LDLコレステロール、中性脂肪、C反応性蛋白、空腹時インスリン濃度、HOMA-IR等)および体力・運動機能測定(握力、歩行速度、椅子立ち座りテスト、開眼・閉眼片足立ちテスト、TUG、膝伸展筋力、ADL・IADL、腰痛、膝痛、頸部痛等)を来所してもらい調査した。 また、収集したデータを基に客観的・主観的に評価した座位行動の場面・時間・パターンと各中間健康アウトカム(生理・生化学的指標・心理行動的指標)の関連、各座位行動指標と人口統計学的要因、心理的要因、社会的要因、環境的要因との関連について検討を行っている。なお、網羅的に検討をするために、ロジスティック回帰分析を中心とした多変量解析(身体活動量等を調整)を用いて解析を進めている。 なお、初回調査・測定への対象者に対しては、脱落を防ぐために、対象者が研究参加への動機付けを維持できるよう調査・測定データのフィードバックや、Webシステムによる健康に関するニュースレターを配信を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、対象者の募集および調査・測定、データ解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度前半は、27年度から引き続いてデータを分析し、横断的研究の成果をまとめる。 後半からは、健康障害を引き起こす座位行動の特定およびその座位行動の決定要因を解明するために、初回調査から2年経過する対象者に対し縦断的な調査・測定を開始する。具体的には、初回の調査と同様の調査・測定内容、手続きとするため、座位行動評価のための加速度計測定は郵送法にて、質問紙調査はWebシステムにて調査を行う。中間健康アウトカム評価のための血液検査および体力・運動機能測定は来初調査にて行う。 また、引き続き、初回調査・測定への対象者に対しては、脱落を防ぐために、対象者が研究参加への動機付けを維持できるよう調査・測定データのフィードバックや、Webシステムによる健康に関するニュースレターの配信を行う。 なお、調査・測定時期は、平成29年度9月までを予定している。そのため、横断的研究のデータ解析および成果のとりまとめは、平成29年度後半から30年度前半にかけてを予定している。
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[Presentation] 座位行動の科学2016
Author(s)
岡 浩一朗.
Organizer
第18回日本運動疫学会学術総会
Place of Presentation
愛知県名古屋市
Year and Date
2016-06-20 – 2016-06-21
Invited
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