2015 Fiscal Year Annual Research Report
サービスイノベーションにおける科学的・工学的手法の役割と価値に関する基礎的研究
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26245044
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
日高 一義 東京工業大学, 大学院イノベーションマネジメント研究科, 教授 (50565736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸谷 圭子 明治大学, グローバル・ビジネス研究科, 専任教授 (20350308)
梶川 裕矢 東京工業大学, 大学院イノベーションマネジメント研究科, 准教授 (70401148)
持丸 正明 国立研究開発法人産業技術総合研究所, その他部局等, 人間情報研究部門長 (90358169)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | サービスイノベーション / サービス科学 / 製造業のサービス化 / 価値共創 |
Outline of Annual Research Achievements |
サービスイノベーションにおける科学的・工学的手法の役割と価値に関する基礎的研究の為に、サービス科学研究会を充実させるとともに、英国、米国、ドイツにおける該当研究および、対応する産業・企業の調査を行い、本研究の目的、対象、学術的位置づけを明確にした。 サービス科学研究会において、Industrial Internet、知のコンピューティング、Era of Innovating Service, 製造業のサービス化チーム研究報告、サービスロボティクス、「医療」の質保証・質マネジメント、価値創成クラスモデルによるサービスシステムの類型化とメカニズム設計理論の構築、観光とサービス学、サービス・グローバリゼーション、価値共創の知識移転, 価値共創の実現、ビッグデータによる波及効果測定、等のテーマで研究討議を行いサービスイノベーションに係る知見を整理した。 The Spring Servitization Conference 2015に参加し製造業のサービス化研究に関する英国での現状の調査を行った。 米国におけるサービスイノベション最新動向調査として、グローバルデザインコンサルタントのIDEO社、宿泊施設マッチングサービスのAirbnb社、オープンソースでDeep Learningを行うSkymind社、サービス・テクノロジーの研究のIBMアルマデン研究所、Xeroxのサービスイノベーションリーダーのパロアルト研究所(PARC)を訪問、調査を行った。 ドイツで進められているIndustrie 4.0のサービス側面に着目し、科学的・工学的手法の効果を、サービスマーケティングの視点、工学の視点から分析した。Fraunhofer研究所、SIEMENS AG社のインタビューを通じ、エコシステム全体の視点、国際比較視点、ICTプラットフォームとビッグデータ獲得戦略の観点で興味深い知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サービス科学研究会での研究成果が発表できた。海外でのサービス科学研究、サービスイノベーション企業の調査により、本研究プロジェクトの研究するための視点を構築できた。 サービス科学研究会の研究活動として、日本のサービスロボット事業の成功と失敗の要因をとりまとめ、研究・イノベーション学会(2015年)で発表した。 イギリスにおける製造業のサービス化動向をとりまとめ, サービス学会誌( 2015年10月)に発表した。 米国サービスイノベション最新動向調査の結果として、調査対象企業のサービスの成功要因を取りまとめた。(SENTRI:good partners to get domain insight, IDEO: capabilities of staging experience, finding extreme users, finding difference among analogous, Airbnb: Patience and efforts in the low growth period seem, Skymind: superior machine learning technology, IBM Research: science of service system- science of cognitive system, PARC: strong research combination among computer science, physics, and psychology.) Cambridge Service Alliance (Cambridge University) において、Service Science の新たなwhite paper を作成に参加し、新たな研究領域として“Service System Design”を提案した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度のサービス科学研究会の活動、海外でのサービス科学研究およびサービスイノベーション企業の調査により設定した今後の研究推進方策は、サービスにおける価値および価値共創に関する理論研究の実施、具体的なサービス産業における実証研究の実施、 製造業のサービス化を対象とした実証研究の実施となる。これら具体的な研究活動を行い、成果を国際会議、ジャーナル論文などで発表する事を加速する。
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Research Products
(2 results)