2016 Fiscal Year Annual Research Report
重力マイクロレンズによる地球質量系外惑星、浮遊惑星の探索
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26247023
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
住 貴宏 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (30432214)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 系外惑星 / 重力マイクロレンズ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我々Microlensing Observations in Astrophysics (MOA)グループが行っている重力マイクロ レンズによる系外惑星探査を5年間継続して、系外惑星を多数発見し、I. スノーライ ンの外側で系外惑星の質量関数、軌道長半径分布を精度良く見積もる。スノーライン外側は惑星形成が活発で、多くの地球質量や海王星質量の惑星が形成されると考えられており、本研究により惑星形成理論に強い制限を与える。II.主星を伴わない浮遊惑星を数十個発見し、存在量、質量関数を見積もる。これにより、従来の観測で測られている「現在の惑星数」ではなく、元々惑星系でどれだけの惑星が形成されたかを見積もる事ができる。H26年度からH28年4月まで、銀河系バルジが観測可能な2月から11月に、日本のメンバーがNZに行くと同時にNZ 現地観測員を雇う事で、1.8m望遠鏡で22領域 (50平方度)を高頻度観測した。H26年度に設置した新たなフィルター交換機構で迷光が発生する問題が発見されたので、H27年度に改良版の製作と設置を行いV-bandでの観測を継続できる様にした。設置は順調に行われて、それ以後、毎晩V-bandでの観測を一晩に1回づつ行っている。このおかげで、検出されるイベントに関しては色の情報が得られる様になり信頼度が増した。これらの観測で、毎年約600個、合計約1200個のマイクロレンズイベントをリアルタイムで発見し、アラートを世界に発した。H26年は6個、H27年は8個の系外惑星を発見した。また、タイムスケール の非常に短い浮遊惑星候補も検出した。平成28年4月までの2年間に観測されたデータを再解析して、統計的にまとめる準備をしている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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