2016 Fiscal Year Annual Research Report
界面精密構造制御による高性能(高分子/天然無機ナノチューブ)複合材料の創成
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26248053
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高原 淳 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (20163305)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ハロイサイト / イモゴライト / 表面修飾 / ヒアルロン酸 / ポリ乳酸 / ハイドロゲル / 結晶化 / 放射光X線回折 |
Outline of Annual Research Achievements |
イモゴライトやハロイサイトは、天然アルミノケイ酸塩ナノチューブであり、イモゴライトは内表面にSi-OH 、外表面にAl-OH基、ハロイサイトは外表面にSi-O-Si、内孔壁にAl-OH基を有する。そのため表面を様々な官能基でに化学修飾可能であり、様々な高分子とのハイブリッド化が可能である。 環境に優しいポリ乳酸(PLA)とハロイサイトのハイブリッドを調製した。ハロイサイトの核剤としての特性を評価するために得られた試料の分子鎖凝集構造を温度可変広角X線回折により評価した。結晶系としてはα-, α’-型が観測された。分子量54300のPLAにおいてわずか47-56% のα’-型がα型に転移することを見いだした。回折強度の温度依存性によりこの転移は固相転移であることを明らかにした。 天然由来の高分子とハロイサイトのハイブリッド系を調製した。メタクリル基修飾ヒアルロン酸を表面アクリル基修飾ハロイサイト(HNT)と光架橋しハイブリッドハイドロゲルを調製した。得られたハイドロゲルは高い力学的強度を示した。HNTを表面処理することによりハイブリッドハイドロゲルは未修飾HNTを用いたものに比べて高い力学物性を示し、優れた膨潤特性を示した。 一方、イモゴライトとヒアルロン酸のハイブリッドゲルも調製した。アルキルジアミンを架橋剤とすることによりイモゴライトとヒアルロン酸がハイドロゲル化した。架橋点の存在によりハイブリッドハイドロゲルは安定にゲル化した。イモゴライトの存在により力学物性は向上しかつヒアルロン酸の酵素分解速度を抑制することが出来た。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)