2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on microbial inhibitors of lipid metabolism regulatory activity.
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26253009
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
供田 洋 北里大学, 薬学部, 教授 (70164043)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脂質 / 微生物 / 脂肪肝 / 制御分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂質代謝は、動脈硬化症や脂肪肝などの脂質異常症と深く関わり、生活習慣病として捉えられ、重要な病因として捉えられている。本研究では、1) 申請者が構築した疾患の予防治療薬を想定した独創的な評価系を用いて、脂質代謝、特に、細胞内に蓄積するコレステリルエステル(CE)とトリグリセリド(TG)の代謝を制御する機能分子の開拓、2) これまでに発見した制御分子の作用機序や生合成の解明、3) 画期的な新薬への発展が期待されているピリピロペンA(PPPA)をリードとした創薬のための基盤研究を展開している。 1) 微生物資源を用いた細胞内中性脂質蓄積制御分子の開拓:微生物培養液サンプルなどを評価した結果、いずれも真菌の培養液からヘミアミナールを有する新規インドールジテルペン化合物2成分とデプシド化合物2成分を単離した。中でも、新規インドールジテルペン化合物の1成分はSOAT2に対して高い選択性 (約80倍) を示した。また、脂肪滴分解を促進する制御分子の探索を行うための評価系を構築し、約1500の微生物培養液サンプルを用いて、スクリーニングを始め、13株の精製候補株を見出した。 2) 脂質代謝を制御する機能分子の作用機構や生合成経路の解明:2018年度は、動物細胞内に蓄積した中性脂質の分解を促進するダイナピノンがオートファジー促進活性を示すことを証明し、さらに標的分子を解明するためにプロテオミクス解析を行った。その結果、標的分子の候補となりうるタンパク質を検出、同定した。 3) PPPAに関する研究: 2018年度は、病態への進展条件が異なる肪肝(NAFLD)/脂肪肝炎(NASH)のモデルマウスを用いて、ピリピロペン誘導体の薬効評価を行った。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)