2014 Fiscal Year Annual Research Report
分子機能に立脚した熱帯熱マラリア赤血球期ワクチン候補抗原の探索
Project/Area Number |
26253026
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
坪井 敬文 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (00188616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 英造 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (50366762)
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Project Period (FY) |
2014-06-27 – 2017-03-31
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Keywords | マラリア / 赤血球期ワクチン / コンビネーションワクチン / コムギ無細胞法 |
Outline of Annual Research Achievements |
未だマラリアワクチンは実用化から遠く、唯一の第3相臨床試験虫のワクチン候補もその効果は十分ではない。そこで、新規マラリアワクチン候補抗原の探索が吃緊の課題となっている。そこで本研究は、新規熱帯熱マラリア赤血球期ワクチン候補抗原の機能解析、および機能に立脚してワクチン効果を増強できる抗原の組合せを同定することにより、マラリアコンビネーションワクチン開発の基盤を確立することを目的とする。平成26年度は、新規ワクチン候補抗原を同定できる可能性を高めるため、研究開始当初に同定していた22種類の新規熱帯熱マラリア赤血球期ワクチン候補抗原タンパク質に加えて、赤血球侵入に関わる可能性のあるメロゾイト期にのみ発現が予想される熱帯熱マラリア原虫タンパク質を新たに120種類マラリアゲノムデータベースから同定した。これらを、マラリア原虫タンパク質の合成に適したコムギ胚芽無細胞タンパク質合成系を用いて、Hisタグ及びGSTタグ付き組換えタンパク質として合成し、アフィニティー精製することに成功した。また、研究開始当初既に確立していたフローサイトメトリーによる組換えタンパク質の赤血球結合アッセイの感度を上げることが出来れば、より多くの赤血球結合タンパク質を同定することが出来ると考え、チラミドシグナル増幅法を応用したフローサイトメトリーによる赤血球結合アッセイを確立した。この改良した赤血球結合アッセイを用いて、陰性対照のHis-GSTおよび陽性対照として用いるGST=Rh5の赤血球結合活性を測定したところ、原法と比較してS/N比が大幅に改善した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた赤血球レセプターの性状解析までは着手できなかったが、機能解析候補タンパク質の同定効率を高めるため、当初の22種類の標的タンパク質を増加させることに注力したことにより、解析対象のタンパク質を140種類あまりにまで増加させることが出来たため、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していた22種類の解析対象タンパク質を140種類あまりにまで増加させたが、当初の予定通り赤血球結合アッセイ及び、赤血球レセプターの性状解析まで推進する。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] Antibodies against a Plasmodium falciparum rhoptry neck protein PfRON12 inhibit merozoite invasion into erythrocytes2014
Author(s)
Ito D, Takashima E, Hatano S, Yamasaki T, Hasegawa T, Miura K, Thongkukiatkul A, Long CA, Sattabongkot J, Torii M, Tsuboi T
Organizer
The 63rd annual meeting of the American Society of Tropical Medicine and Hygiene
Place of Presentation
New Orleans, USA
Year and Date
2014-11-02 – 2014-11-06
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