2018 Fiscal Year Annual Research Report
Developments of analytical systems for hydroxyl radicals and their clinical applications
Project/Area Number |
26253037
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
下内 章人 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (80211291)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 活性酸素 / 水素消費 / レーザ誘起蛍光法 / 呼気ガス / 皮膚ガス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度に引き続き,皮膚ガス中の活性酸素計測装置を種々の試作を行い,健康成人ヒト手掌を対象とした活性酸素計測の臨床評価試験を実施した.実験当日は水分以外の朝食を抜きとした上で,安静30分後に手掌を皮膚チャンバーにかざし,ベースラインのOHラジカル放出を計測,その後,水,同量の水で溶解したビタミンC,またはビタミンEを内服した後,2時間後に同様の計測を行ったところ,水分単独摂取群と比較し,抗酸化剤であるビタミンCまたはビタミンE摂取群では有意に皮膚活性酸素が低下した.さらに予測最大心拍数80%の運動強度で自転車エルゴメータ運動負荷試験を実施したところ,手掌からのOH放出量が有意に増加することを確認した.引き続き,呼気中の活性酸素を検出するため,同じくLIF原理による呼気活性酸素検出システムの開発を試行した.呼気気流に伴う温湿度変化と室内光の影響を低減するための回路を複数設計したが,本最終年度内には原理システムを確定するには至らず,本研究課題終了後も開発を継続することとなった.また本研究に関連する前施設との共同研究として,心不全患者では重症度に応じて夜間睡眠中の呼気水素の低下がミトコンドリアの形態学的な障害と相応することから,心不全では重症度に相応した水素分子消費と関連することを示唆する所見を得た.水素消費と心筋障害の直接的な因果関係は不明であるが,心不全状態においては腸内嫌気性発酵の低下,または抗酸化能の低下に伴う水素消費の亢進が推察された.これらの機序を明確にするには本研究課題の活性酸素の直接実時間計測のさらなる展開が必要と考えられた.
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Decrease in exhaled hydrogen as marker of congestive heart failure2018
Author(s)
Shibata A, Sugano Y, Shimouchi A, Yokokawa T, Jinno N, Kanzaki H, Ohta-Ogo K, Ikeda Y, Okada H, Aiba T, Kusano K, Shirai M, Ishibashi-Ueda H, Yasuda S, Ogawa H, Anzai T
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Journal Title
Open Heart
Volume: 12;5(2)
Pages: e000814
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Change of Exhaled Acetone Concentration Levels in Patients with Acute Decompensated Heart Failure2018
Author(s)
Yokokawa T, Sato T, Suzuki S, Oikawa M, Yoshihisa A, Kobayashi A, Yamaki T, Kunii H, Nakazato K, Suzuki H, Saitoh S, Ishida T, Shimouchi A, Takeishi Y.
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Journal Title
Int Heart J
Volume: 59(4)
Pages: 808-812
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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