2017 Fiscal Year Annual Research Report
Structural changes in circumpolar boreal forests and climate change: 150-year analysis by stand reconstruction method
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26257407
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大澤 晃 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (90288647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安江 恒 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (00324236)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 亜寒帯林 / 林分構造復元 / 地上部現存量 / 地球温暖化 / 周極域 / シベリア / 北欧 / カナダ |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでのアプローチでは過去に測定された永久試験地データがなければ過去の現存量の評価はできなかった。したがって、過去のデータがほとんどない高緯度亜寒帯林の成長履歴に関する議論はほぼ不可能だった。一方、林分構造復元法を使えば解析が可能となり、森林の現存量や枯死率に関する仮説検証ができるようになる。 本研究は、森林生態系全体の約半分の炭素を蓄積し地球気候システムに大きな影響を与えていると考えられる亜寒帯林で、過去のデータ蓄積が不必要な「林分構造復元法」を駆使することにより、「周極域亜寒帯林の構造変化と気候変動との関係はいかに?」という問いに答えることを目的とし、周極域の3地域に南北トランセクトを設定して、各地域で約10林分の林分構造発達史を詳細に復元し、「気温変化の数十年周期に対応して林分構造変動がおこっている」という仮説の検証をおこなう計画であった。 エストニア、フィンランド、シベリア(ロシア)、アラスカ、北西カナダにおいて合計約30林分の調査と幹サンプル採取を達成し、これらのデータ解析の過半数を終了した。未解析の試料がまだ残っているが、今後さらに解析を進め近日中に結果を論文として報告する予定である。これまでの解析を通じて、周極域亜寒帯林に共通することが期待される林分発達パターンが明らかになりつつある。具体的には、周極域において1940年代から1970年代まで続いた急減な寒冷化が1970年代に終息し、その直後に始まった急激な温暖化の開始に伴って、多くの林分がその現存量成長曲線をこれとは別の成長曲線に乗り換える現象が認められた。この発見を、原著論文として出版すべく論文原稿を執筆した。本論文は国際学術誌のPolar Scienceに投稿予定である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] L band circularly polarized SAR onboard microsatellite.2017
Author(s)
Sumantyo JTS, Imura N., Onishi S., Yasaka T., Triharjanto RH, Ito K., Gao S., Namba K., Hattori N., Yamazaki F., Hongo C., Kato A., and Perissin D.
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Journal Title
IEEE IGRASS
Volume: 2017
Pages: 5382-5385
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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