2015 Fiscal Year Annual Research Report
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26280052
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小村 豊 京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (80357029)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メタ認知 / 非言語テスト |
Outline of Annual Research Achievements |
メタ認知とは、thinking about thinking, knowing about knowingとも言われ、自己の内部状況をモニターして、自己を制御する能力を指す。これまで、その内容は、本人にしか分からない主観性に関わることなので、メタ認知研究は、ヒトの言語報告に頼ることが多かったが、近年、巧妙な実験パラダイムが開発され、非言語的な行動テストによって、メタ認知の有り様を検証できるようになった。 しかし、異なる動物種において、メタ認知が、どのような側面が共通で、どのような側面が異なるのかは、いまだ明らかではない。本年度は、霊長類のメタ認知様式の共通点・相違点を探るべく、ヒト・マカクサルを対象に、両者を共通の枠組みで、テストできる行動課題を確立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画どおり、メタ認知をテストする行動課題を確立できた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度、確立した行動課題を用いて、ヒト・サルのメタ認知の様式を明らかにする。
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Causes of Carryover |
予算使用で、数百円の端数がでた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
残額、数百円単位の管理が難しいので、使用しない。
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