2017 Fiscal Year Annual Research Report
Gene expression analyses in the mouse digital brain for understanding molecular bases of higher motor disfunction
Project/Area Number |
26280110
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
於保 祐子 国立研究開発法人理化学研究所, 光量子工学研究領域, 客員研究員 (60381571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 秀夫 国立研究開発法人理化学研究所, 光量子工学研究領域, チームリーダー (00261206)
太田 聡史 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソースセンター, 専任研究員 (30391890)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 遺伝子発現 / 随意運動 / ハンチントン病 / モーションキャプチャー |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施者らが独自に開発した2つの方法①遺伝子発現分布を網羅的に俯瞰する形で3次元空間で解析するトランスクリプトーム・トモグラフィー法(TT法)と、②小型動物の運動を高精度解析するモーションキャプチャー法(hMC法)を用いてハンチントン病(HD)マウスモデルの運動と遺伝子発現測定を行い、これを正常マウスと比較して、発症の病態について解析を行っている。 2015年度に、従来運動機能について問題がないと考えられていた幼弱マウスについて、hMC法で軽度の運動及び行動異常を認め、更に、TT法では、当初考えられていた細胞死による神経細胞の減少ではなく、発生過程を支配する遺伝子の発現パターンにすでに大きな変化を認めることを見つけたので、これらの遺伝子群に注目して研究を行った。 昨年度までに、複数の実験試料測定を複数の方法で行い、モデルマウスに見られる発現分布異常を確認してきた。最終年度である本年度は、組織染色手法とRNA-seq 法をもちいて、遺伝子のスプライス変化に注目して解析を行った。更にこうした変化が、脳の発達のどの時期から始まるのかについて、新な実験を試みた。それらの実験に資するため、モデルマウスを再度胚から調整して確認実験を行った。結果については現在も解析中であるが、本来限局した発現パターンを示す遺伝子が大脳皮質に広く分布しており、こうした遺伝子を発現するはずの神経細胞の機能分化の障害が、ハンチントン病の初期の運動・行動異常と関係していると考えられた。現在結果を論文としてまとめている。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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