2015 Fiscal Year Annual Research Report
広島における核・被ばく学研究基盤の拡充に関する研究
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26280123
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小池 聖一 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (70274024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水本 和実 広島市立大学, 広島平和研究所, 教授 (20305791)
布川 弘 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (30294474)
川野 徳幸 広島大学, 平和科学研究センター, 教授 (30304463)
永井 均 広島市立大学, 広島平和研究所, 准教授 (40347620)
小宮山 道夫 広島大学, 文書館, 准教授 (60314720)
石田 雅春 広島大学, 文書館, 助教 (90457234)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歴史情報 / 原爆・被ばく / 平和 / 広島 / アーカイブズ / 資料調査 / 史料公開 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究成果中間報告書として『広島大学文書館所蔵大牟田稔関係文書目録 書籍・雑誌編』を刊行した。この目録を持って大牟田稔関係文書については、すべての資料を公開することができた。なお、同目録は、PDF化して広島大学文書館のホームページ上でも公開している。また、2015年8月4日、広島大学において被爆70周年関係国際シンポジウムとしてDr. M. Susan Lindee (Professor at University of Pennsylvania)による"How did the scientist memorize Hiroshima?"との報告に基づく国際シンポジウムを開催した。当日、活発な議論が行われ、特に放射線影響研究所(ABCC研)について議論が深まった。また、企画展示「原爆白書運動と広島大学」を被爆建物でもある広島市内旧日銀広島支店において2015年7月3日から6日まで開催した。第二期として縮小展示を広島大学図書館において7月9日から15日まで開催した。被爆70周年ということで会期が短くなったのが惜しまれるが、1270名の入場者があり、第二期の縮小展示でも15777人の入場者があった。また、研究会は、2回開催し、核ひばく学について、被爆70周年をへて、被ばく者数が今後激減することが予想されるなか、どのように原爆被害が報道されたのか、という観点から研究を進化させることについて議論するとともに、被爆死された方の声なき声をいかに再発見していくのか、ということについても活発に議論・意見交換を行った。このように、企画展示、中間報告書刊行、国際シンポジウムを行うとともに、研究会を2回開催し、活発な議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画にあった資料整理・目録刊行が順調に進んだ。大牟田稔関係文書、金井利博関係文書についても目録刊行をすることができた。また、国際シンポジウム、企画展示も行った。以上の経緯より、おおむね順調にすすんでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
最終報告書を作成するとともに、昨年度行った企画展示「原爆白書運動と広島大学」の冊子を作成する。核・被ばく学の基盤拡充のため、関係各館との関係性を強めるシステムの構築を考えている。
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Causes of Carryover |
中間報告書のうちの一冊、企画展示目録にかかる費用が予想以上であったため、次年度に繰り越したことが理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終報告書とともに、中間報告書として企画展示目録を作成し、刊行する。
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