2017 Fiscal Year Annual Research Report
Tree ring width, oxygen, carbon and nitrogen isotope analyses for ecosystem change
Project/Area Number |
26281003
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
杉本 敦子 北海道大学, 北極域研究センター, 教授 (50235892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米延 仁志 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20274277)
Lopez Larry 山形大学, 農学部, 准教授 (20374712)
山下 洋平 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (50432224)
星野 仏方 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (80438366)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | モンゴル / 年輪同位体 / タイガ林 / 土壌水分 / 窒素循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
年輪の酸素・窒素同位体比の測定方法を確立した。酸素同位体比は、セルロースの抽出によりばらつきを抑えられることがわかった。精度をあげるため、セルロースを抽出した上で分析を行うこととした。また窒素同位体比は、木材中の少量の窒素を分析するため、大量の炭素から窒素を濃縮するのにモレキュラーシーブを用いた手法を作成した。今回の分析では流動性窒素の値を乗り除いたものとそのままのものを比較し、明瞭な変化がなかったことから、そのままの年輪の分析を行った。また、サンプルから放出される水分も多いため、Nafionチューブ(パーマピュアドライアー)を用いたラインを作成した。窒素同位体比は、約5年分をまとめて分析した。 モンゴルカラマツの年輪窒素量は、外側(近年の年輪)に高い窒素濃度がでており、森林内(北向き森林)と草原(南向き斜面)では、草原内に高い窒素濃度が観測された。また、葉と年輪の窒素同位体比を比較すると、完全には一致はしないが、窒素同位体比は森林内では低く、草原境界では高い傾向が見られた。 年輪窒素同位体比の分析は、1960年以降の60年分の年輪を5年分ずつにわけて、分析を行なった。5年ごとの分析では、気温や降水量、PDSIとは明瞭な関係は見られなかった。しかしながら、森林内と草原の年輪は、それぞれ異なるばらつきを示し、長期の土壌水分や栄養塩などの違いを反映している可能性がある。今回の分析では、森林内と草原のそれぞれ2個体ずつを分析したが、土壌窒素同位体比の空間的変化を考え、より多くの値を分析する必要がある。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)