2016 Fiscal Year Annual Research Report
非ヒストンタンパク質のアセチル化修飾を介したゲノム障害応答の制御機構解明
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26281026
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Research Institution | National Institutes for Quantum and Radiological Science and Technology |
Principal Investigator |
安田 武嗣 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 放射線障害治療研究部, 主任研究員 (60332269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増本 博司 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (80423151)
荻 朋男 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (80508317)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アセチル化 / DNA修復 / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
アポトーシス誘導の制御に関わる3つのタンパク質が、p300/CBPヒストンアセチル化酵素によってアセチル化修飾を受けることを明らかにしていた。この中で、アセチル化部位を同定できていなかった2つのタンパク質を大腸菌で発現させて精製し、in vitroでアセチル化させた精製タンパク質のアセチル化部位を、共同研究により、質量分析によって解析中である。また、すでにアセチル化部位を同定していたタンパク質について、アセチル化部位をすべてアルギニンに置換した変異タンパク質を精製して、in vitroのアセチル化反応を行った。その結果、アセチル化部位の置換変異によって、野生型よりもアセチル化修飾の程度は減少しているが、まだ、半分程度アセチル化修飾を受けており、同定できていないアセチル化部位があることが判明した。そこで、同定できていないアセチル部位を解明するために、共同研究により、in vitroでアセチル化反応させた野生型やアセチル化部位変異体のタンパク質を質量分析により解析している。 共同研究により、RAD52のアセチル化が、このタンパク質の生化学的活性に与える影響を明らかにすることができた。 様々なDNA代謝反応に関わるアセチル化修飾を受けるタンパク質に関して、アセチル化部位の1カ所あるいはすべての箇所をアルギニンまたはグルタミンに置換した発現細胞を作製した。また、様々な脱アセチル化酵素の発現細胞についても作製した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
RAD52の投稿論文のリバイスで、要求された膨大な実験を行って投稿したにもかかわらず、不当な審査で不採択になってしまい、再び別の雑誌に投稿することになった。このような状況のため、研究期間を1年延長していただいた。一方、この研究を計画する時には予想していなかった、アセチル化修飾に依存したRAD52の新たな反応を見つけたが、それを解明するための手がかりを得ることができた。したがって、研究全体としては、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
様々なDNA代謝反応に関わるアセチル化修飾を受けるタンパク質の変異体発現細胞を用いて、細胞の増殖やDNA損傷感受性への影響について調べる。アポトーシス制御タンパク質のアセチル化部位がすべて決定できたならば、変異体を作製して、アポトーシスに対する影響を調べる。
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Causes of Carryover |
論文掲載に必要な費用が次年度に繰り越しとなってしまったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文投稿や掲載に必要な費用に使用する。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Xeroderma pigmentosum group C protein interacts with histones: regulation by acetylated states of histone H32017
Author(s)
Kakumu E, Nakanishi S, Shiratori HM, Kato A, Kobayashi W, Machida S, Yasuda T, Adachi N, Saito N, Ikura T, Kurumizaka H, Kimura H, Yokoi M, Sakai W, Sugasawa K
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Journal Title
Genes Cells
Volume: 22
Pages: 310-327
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] FGF18 Signaling in the Hair Cycle Resting Phase Determines Radioresistance of Hair Follicles by Arresting Hair Cycling2016
Author(s)
Kawano, M., Umeda, S., Yasuda T, Fujita, M., Ishikawa, A., Imamura, T., Imai, T., Nakayama, F
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Journal Title
Advances in Radiation Oncology
Volume: 1
Pages: 170-181
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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