2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of risk evaluation method for environmental chemicals based on the exposure routes
Project/Area Number |
26281028
|
Research Institution | Yokohama College of Pharmacy |
Principal Investigator |
埴岡 伸光 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (70228518)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神野 透人 名城大学, 薬学部, 教授 (10179096)
須野 学 岡山大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (20621189)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 異物代謝酵素 / 化学物質 / 曝露経路依存的 / リスク評価法 / グルクロン酸抱合反応 / UGT / フタル酸ジ-2-エチルへキシル / フタル酸モノ-2-エチルへキシル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、化学物質の暴露経路(標的臓器・組織:肝臓、小腸、肺および皮膚)を考慮した包括的in vitroリスク評価法の開発を目指す。 本年度は、フタル酸ジ-2-エチルへキシルの加水分解代謝物(活性代謝物)のフタル酸モノ-2-エチルへキシル(MEHP)のグルクロン酸抱合反応について研究を遂行した。 まず、ヒト、イヌ、ラットおよびマウスの肝および小腸ミクロゾームによるMEHPのグルクロン酸抱合反応の速度論的解析を行った。肝ミクロゾームによるMEHPグルクロン酸抱合反応は、ヒトおよびイヌではMichaelis-Menten、ラットおよびマウスではIsoenzymeの速度論的挙動を示した。一方、小腸ミクロゾームによるMEHPグルクロン酸抱合反応の速度論的挙動は、ヒト、イヌおよびマウスではIsoenzyme、ラットではMichaelis-Mentenのモデルに従った。Eadie-Hofsteeプロットに基づいて算出したVmax値は、肝ミクロゾームでは、イヌ>マウス>ラット≒ヒトであり、小腸ミクロゾームでは、マウス>イヌ>ラット>ヒトであった。 次に、MEHPのグルクロン酸抱合反応に関与するUGTについて検討を加えた。酵素源には、昆虫細胞発現リコンビナントUGT(13種類)を用いた。1A3、1A7、1A8、1A10、2B4および2B7がMEHPに対してグルクロン酸抱合能を有した。また、これらUGT分子種の速度論的解析を行ったところ、Vmax値は、1A3>2B7>1A8>2B4≒1A9>1A7であった。 これらの結果より、MEHPのグルクロン酸抱合反応に関与するUGTの分子種の機能および臓器・組織分布性は、動物種間で大きく異なり、ヒトにおけるMEHPの解毒反応には、肝臓では1A3、2B4および2B7が、小腸では、1A7、1A8および1A10が重要な役割を担っていることが示唆された。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|