2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Evaluation of Multimodal Textbooks for Active Readings by Dyslexic Students
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26282044
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
藤芳 明生 茨城大学, 工学部, 准教授 (00323212)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教育工学 / ヒューマン・インターフェイス / 障害者支援 / ユニバーサルデザイン / 文字認知障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は最終年度であり、研究成果のとりまとめを行った。本研究目的は、文字認知が困難な児童生徒が能動的かつ自由に教科書を読めるようにするため、見えない2次元コードを活用したマルチモーダル教科書を開発し、評価を行うことである。 マルチモーダル教科書の開発は非常に順調に行えた。マルチモーダル教科書の自動作成システムが完成し、教科書のPDFファイルからほぼ自動的にマルチモーダル教科書を作成できるようになり、作業効率が大幅に向上した。全国の小中学校の約8割が使用する国語の音声付教科書が完成し、中学英語、中学公民等の科目の音声付教科書の制作も行った。制作だけでなく、連携研究者及び研究協力者とともにNPO法人を立ち上げ、希望者には実費で音声付教科書を提供する手段の整備を行った。また、自動作成システムに蓄積されたデータを活用し、様々なフォーマットのアクセシブル教科書を自動生成する技術を開発した。このデータ変換により、DAISY教科書、音声埋め込みアクセシブルPDF教科書、AR技術を利用したスマホ向け教科書読み上げアプリを制作できるようになった。 マルチモーダル教科書の評価も順調に行うことができた。平成29年度も、東京都、埼玉県、茨城県、大阪府、奈良県の小中学校と研究協力関係を築くことができ、約150名の児童・生徒にマルチモーダル教科書を提供し、実証実験に協力いただいている。個別面談やアンケート調査を行い、DAISY教科書等の他の音声教材との比較や、マルチモーダル教科書に関する建設的な評価を集めることができた。 本研究で得られた研究成果について、国内外の学会において発表を行った。平成29年10月に国際会議ICDAR2017において、PDF形式のデジタル文書を自動的にEPUB形式のデジタル文章に変換する技術について研究成果を発表し、海外の研究者からも大きな注目を集めることとなった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)