2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26282066
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
斎藤 憲 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (10221988)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ギリシャ数学 / エウクレイデス / 古典ギリシャ語 / 依存文法 |
Outline of Annual Research Achievements |
テニエールの依存文法に基づいて,エウクレイデス『原論』の構文解析をおこない,その結果を記録する入力支援プログラムを作成した.使いやすく大量の構文解析を能率的に実行できるインターフェースを持つプログラムの作成に意外に時間を要したが,年度末までに実用に耐えるレベルのバージョンとなった.この作業の遅れのために,実質的な研究成果に到達することが出来なかったが,最も困難なプログラム作成を終えることができたので,今後の研究は順調に推移するものと思われる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
大量の構文解析作業を能率良く進められるインターフェースを持つ入力支援プログラムの作成に予定以上の時間を要したため.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の作業は構文解析が中心となり,残された問題に本質的な困難はなく,作業量の問題となる.研究補助者を複数依頼し,原論をいくつかの部分に分けてそれぞれの部分の作業を進めてもらうことで,遅れを可能な限り取り戻したい.
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Causes of Carryover |
作業に必要なプログラム作成に時間を要し,予定していた謝金を支払う段階まで研究が進まなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の予定通り,構文解析作業の謝金として支払う予定である.複数の作業者を確保して遅れを可能な限り取り戻したい.
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