2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of sample collection method of trace amount sample from cross section sample
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26282070
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
本多 貴之 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (40409462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 嘉美 金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 助教 (90445841)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 文化財科学 / 微量分析 / 有機分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
漆の微小試料を回収・分析するために、カーボンナノチューブ(CNT)のみで作られたヤモリテープを用いた手法を試みた。これまでの実験により、CNTが過剰に存在すると漆の分析を行った際に過剰分解が起こることが分かっている。この現象に関しては合成高分子(PE等)を用いた実験によりその詳細を明らかにした。 一方、ヤモリテープ自身が販売中止になった影響から2018年度は微小試料をほかの分析により効率よく導入する方法を試みた。この手法は分析試料全量を熱分解管に酸素非存在下で封管し熱分解するため「封管熱分解」と名付けた。この手法を行うと、分析試料すべてが熱分解後回収できるためガスクロマトグラフィー/質量分析計のみならずMALDI-MSやNMRなど他の分析手法にも適用が可能になる点でメリットがある。この手法を漆試料に適用したところ、漆のマーカー物質を検出できることが明らかになった。その一方で、漆のサンプリング量が分析結果に影響を与えることが示唆された。これは、菅中で熱分解されたガスが再反応していることを示唆しており、今後実試料に応用する際にはこの部分の最適化が必要であることも明らかになった。 実試料を用いた分析事例として"Shinichi Takahashi, Meesook Sung, Takayuki Honda, Rong Lu, Jaekook ,Jung, Tetsuo Miyakoshi, “Analysis of Japanese Jomon period red lacquerwares by pyrolysis gas chromatography/mass spectrometry”, Journal of Archaeological Science: Reports18, pp.85-89"が掲載された。、
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)