2016 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive checkup and the planning of the future preservation and practical use of Bronze Bells and Halberds from Sakuragaoka site (National Treasure)
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26282075
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Research Institution | Asian Cultural Exchange Center |
Principal Investigator |
進村 真之 福岡県立アジア文化交流センター, その他部局等, 研究員 (90592709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北井 利幸 奈良県立橿原考古学研究所, その他部局等, 研究員 (70470284)
鳥越 俊行 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 研究員 (80416560)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 保存と活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は弥生時代の高度な鋳造技術の解明および銅鐸を用いた教育普及ツールの作成を中心に研究を進めた。 鋳造技術の解明としては現在、技術的に失われてしまった弥生時代の石型鋳型による銅鐸の鋳造の復元を目的とした。予備実験として銅鐸の鈕部分のみの石型を作成し、10回の連続鋳造を行った。出来上がった鈕は、最初のほうに作ったものには気泡が多く見られたものの、回数を経るごとに良好な鋳上がりへと変化していった。また、銅鐸鋳造時の中子の浮きを押さえる予備実験も行っている。 これらの予備実験の結果を受け、石型鋳型を作製し、銅鐸の鋳造実験を行い、多くの成果が得られた。鋳型に使用する石材は兵庫県高砂市産の竜山石を使用した。10回の連続鋳造を予定し、準備していたが、鋳造中に外側の石型が割れてしまったため、今回は6回までで実験を終了している。連続鋳造実験の結果も最初のほうに鋳造したものは、肉眼観察でも気泡や湯が十分に回っていないところが多く、回数を経るごとに良好な鋳上がりへと変化していった。なお、連続鋳造実験に先立ち、彫り上がった鋳型を一旦、九州国立博物館に搬入し、3Dデジタル計測を行っており、鋳造実験前と実験後の鋳型と形状の変化等を詳細に比較検討を行っている。 教育普及ツールとしては、銅鐸の鋳型模型および3Dプリンターによる出力模型の作成を行ったほか、鋳造実験によって製作した復元銅鐸・銅戈もツールとしての活用を図っている。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)