2016 Fiscal Year Annual Research Report
A novel drug and contrast agent targeting to brain acute ischemic stroke.
Project/Area Number |
26282139
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
横山 昌幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20220577)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 急性期脳梗塞 / MRI / 造影剤 / 高分子ミセル / 高分子 / 脳保護薬 / ターゲティング |
Outline of Annual Research Achievements |
急性期脳梗塞の画像診断をより正確かつ迅速にすること、脳保護薬による予後改善が望まれている。高分子キャリアーを用い、脳梗塞局所に造影剤・薬物をターゲティングすることで、新規画像診断法および新規薬物治療のProof of conceptが本研究の目的である。本年度は以下の3項目を遂行した。 (1)ポリグルタミン酸造影剤の合成:前年の合成で、脱保護の酸処理で主鎖の分解が起こって分子量が2万と小さくなっていることが判明した。高分子重合時の分子量と酸処理条件を最適化することで、分子量10万のポリグルタミン酸を得て、これに7配位型キレート剤DOTA、Gdイオンを導入して望んだ分子量の造影剤を得た。また、よりキレート力の強い8配位型のDOTA誘導体と用いての造影剤合成に成功した。(8配位型では合成の各ステップでポリマーの低溶解性が問題となったが、溶媒の種類や濃度を変えることで問題を解決した。) (2)ポリグルタミン酸造影剤によるMRI観察:前年の結果(血中濃度が急速に減少する)が、造影剤高分子分子量が小さいためであったことを明らかにし、分子量10万の造影剤を用いると高分子ミセル造影剤と同様に急性期脳梗塞部位を明瞭に造影した。また、投与後2時間以上経過すると、梗塞部位のコントラストは高分子ミセル造影剤に比べて低下することが観察された。これは、ポリグルタミン酸造影剤の分子量が小さいために、梗塞部位から拡散して排出する速度が大きいためと考えられた。 (3)薬剤封入用高分子ミセルの免疫学的性質検証:従来はPEGを有するキャリアに対する抗体はIgMのみ関わるとされてきたが、PEG-PBLA高分子ミセルの投与量を1/100~1/1000程度に減少させるとIgG産生が見られることを発見した。これはPEGを有するキャリアでも免疫記憶がより明確なIgGが関連することを示したことに意義がある。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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