2015 Fiscal Year Annual Research Report
非肥満者における未知のインスリン抵抗性の原因解明と臨床応用
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26282197
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田村 好史 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80420834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筧 佐織 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (00450560)
竹野 景海 順天堂大学, 医学部, 助教 (50459062)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インスリン抵抗性 / メタボリックシンドローム |
Outline of Annual Research Achievements |
(背景)日本人などの東アジア人の糖尿病や動脈硬化症患者の多くは非肥満であるため、今後、非肥満者の病態生理学の確立が必要である。我々の検討により、非肥満者でも骨格筋のインスリン抵抗性が肥満者と同等に存在する者が多数存在し、動脈硬化症などの発症と深く結びついていることを明らかとした。さらに、非肥満者におけるインスリン抵抗性の原因として、統計学的に未知のメカニズムが多く残されている可能性が示され、さらなる調査が必要である。本年度は主に以下の被験者の3年後の変化についてフォローアップデータの集積を行った。 (対象)平成23~24年に以下のように登録された30歳以上、50歳未満の男性125名 (方法)最初の測定から3年後に以下に挙げるパラメーターについてデータを収集する。身体活動量はライフコーダー及び質問紙(IPAQ)、食事内容(DHQ)、睡眠(ピッツバーグ睡眠テスト)は質問紙により検討する。検査前日21時から絶食とし以下の検査を行う。体脂肪量の測定、1H-MRS法による前脛骨筋・ヒラメ筋・肝臓における細胞内脂質の定量、MRIによる腹腔内脂肪・皮下脂肪量の定量を行う。FMD法により血管内皮機能を計測する。その後、75g 糖負荷試験を行い、肝臓・骨格筋のインスリン抵抗性指数を、現在独自に開発中である非肥満者の骨格筋と肝臓のインスリン抵抗性指数を用いて算出する。 (結果)ベースラインデータの解析から血清中の脂質分画の中で、いくつかの因子が骨格筋インスリン抵抗性と密接に関連する可能性が明らかとなった。3年後のフォローアップのデータ集積がすべて終わり、インスリン抵抗性の増悪、脂肪肝の増悪などと関連する因子について現在探索を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年後のフォローアップデータの集積が終了し、~80%程度の回収率と、解析に耐えうる高いフォローアップ率であった。また、すでに得られている骨格筋及び血清サンプルについて網羅的な代謝産物の測定を概ね終えており、現在解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、得られたデータを解析し、多変量解析を行うなどにより、因果関係が強く推定される因子を抽出する。また、得られたデータからin vivo, in vitroの実験も並行して進めていく。
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