2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of drug discovery chemistry centered on cyclodepsipeptide natural products
Project/Area Number |
26282208
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
土井 隆行 東北大学, 薬学研究科, 教授 (90212076)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 環状デプシペプチド / 天然物 / 有機合成 / コンビナトリアル合成 / 三次元構造 / 立体配座解析 / 細胞毒性 / ミメティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は動物モデルで抗腫瘍作用を示す環状デプシペプチド天然物であるアプラトキシンAについて三次元構造解析、および類縁体の設計・合成・生物活性評価を行っている。昨年度までに細胞大腸ガン細胞(HCT-116)に対してアプラトキシンAに匹敵する強力な細胞毒性を有する類縁体化合物アプラトキシンM16の合成に成功したことから、本年度各種ガン細胞に対する増殖抑制活性評価を行った。その結果、HCT-116だけでなく、膵臓ガン(BxPC-3)、肺ガン(A549)、肝臓ガン(HuH-7)、胃ガン(MKN74))、脳腫瘍(U-87 MG)、卵巣ガン(SK-OV-3)、子宮ガン(HEC-6)、肝臓ガン(786-O)に対して、nMオーダーの強力な細胞増殖抑制作用を示すことを明らかにした。環状ペプチド天然物の三次元構造を明らかにし、その構造をより構造を簡略化したミメティクス化合物で模倣し、それが天然物に勝るとも劣らない活性を示すことを明らかにした結果であり、本研究の目的を達成したものである。アプラトキシンAとアプラトキシンM16の各種ガン細胞に対する感受性がパラレルな結果を与えたことから、アプラトキシンM16はアプラトキシンAと同じ標的分子に作用していると結論づけることができた。さらに肝ミクロソームを作用させた際の安定性も天然物と同等であり、今後動物モデルによる薬効評価に展開できると期待される。これらの結果は前年度までの結果と合わせてJoural of Medicinal Chemistry 誌に掲載され、世界に向けて発信することができた。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)