2014 Fiscal Year Annual Research Report
高感度カルシウムプローブを用いた習慣学習の神経回路メカニズムの研究
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26282217
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
大倉 正道 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (70369172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 淳一 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80237198)
安藤 恵子 埼玉大学, 理工学研究科, 特任教授 (40221741)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 神経科学 / ゼブラフィッシュ / 捕食行動 / 習慣学習 / 神経回路 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ゼブラフィッシュを用いて、餌(ゾウリムシ)の捕食行動の獲得(習慣学習)に至る細胞レベルでの神経回路メカニズムの解明を行う。習慣学習には大脳皮質―基底核神経回路が関与することが哺乳類を用いた研究により明らかにされたが、細胞レベルでの学習機構にはまだ不明な点が多い。我々は単一シナプス活動を検出できる高感度な蛍光Ca2+プローブG-CaMPを開発し、これまでにゼブラフィッシュ稚魚の神経活動をin vivoで可視化することに成功している。本研究はこれを発展させ、ゼブラフィッシュが捕食行動を獲得する過程での神経活動を可視化により解析し、習慣学習の神経回路メカニズムを細胞レベルで解明することを目的としている。26年度は、習慣学習に至る細胞レベルでの神経回路機能を光計測・光操作できるようにする目的で、G-CaMP等を発現する各種ゼブラフィッシュトランスジェニック体の作成を進めた。次に、ゼブラフィッシュ稚魚に視覚提示を行い、ゼブラフィッシュ稚魚が提示物体に対して視線を移動させる行動を解析した。さらに、視覚提示の経験回数の増加に伴うゼブラフィッシュ稚魚の行動の上達を検討した。一方、研究代表者らが以前に開発した高感度な緑色Ca2+プローブであるG-CaMP7を用いて、脳の単一神経細胞の活動を報酬と関連付けることにより、動物が自発的にその単一神経細胞の活動を増大させることができることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
G-CaMP等を発現する各種ゼブラフィッシュトランスジェニック体の作成やゼブラフィッシュ稚魚の行動解析がおおむね順調に進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も継続して神経回路機能を光計測・光操作できるトランスジェニック体を作成し、捕食行動の獲得(習慣学習)に至る過程での神経活動を解析し、習慣学習の神経回路メカニズムを細胞レベルで解明していく。
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Causes of Carryover |
当初購入を予定していた対物ピエゾが当該年度は研究機関内で利用できる状況となったことからその購入を保留したため、また、これまでの予算執行状況から次年度にはさらに多くの消耗品費が必要になると判断したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主として、行動実験、光学測定、光遺伝学、破壊・薬剤実験、分子遺伝学で必要となる消耗品費に充てることを計画している。
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[Journal Article] Rational design of a high-affinity, fast, red calcium indicator R-CaMP2.2015
Author(s)
Inoue M, Takeuchi A, Horigane SI, Ohkura M, Gengyo-Ando K, Fujii H, Kamijo S, Takemoto-Kimura S, Kano M, *Nakai J, *Kitamura K, *Bito H
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Journal Title
Nature Methods
Volume: 12
Pages: 64-70
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Water-soluble jack-knife prawn extract inhibits 5-hydroxytryptamine-induced vasoconstriction and platelet aggregation in humans.2015
Author(s)
Gamoh S, Kanai T, Tanaka-Totoribe N, Ohkura M, Kuwabara M, Nakamura E, Yokota A, Yamasaki T, Watanabe A, Hayashi M, Fujimoto S, *Yamamoto R
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Journal Title
Food Funct
Volume: 6
Pages: 444-449
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 高感度、超高速赤色カルシウムインディケーターの合理的設計による開発.2015
Author(s)
井上昌俊, 竹内敦也, 堀金慎一郎, 大倉正道, 安藤恵子, 藤井哉, 上條諭志, 竹本-木村さやか, 狩野方伸, 中井淳一, 喜多村和郎, 尾藤晴彦
Organizer
第92回日本生理学会大会
Place of Presentation
神戸国際会議場(兵庫県神戸市)
Year and Date
2015-03-21 – 2015-03-23
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[Presentation] マウス皮質において正確な知覚に必要なトップダウン制御のメカニズム.2015
Author(s)
真仁田聡, 鈴木崇之, 本間千尋, 松元崇, 小田川摩耶, 山田一之, 太田桂輔, 松原智恵, 犬束歩, 佐藤正晃, 大倉正道, 山中章弘, 柳川右千夫, 中井淳一, 林康紀, Matthew E. Larkum, 村山正宜
Organizer
第92回日本生理学会大会
Place of Presentation
神戸国際会議場(兵庫県神戸市)
Year and Date
2015-03-21 – 2015-03-23
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[Presentation] 海馬CA1における価値表現の選択的保持.2015
Author(s)
水田恒太郎, 佐藤正晃, 関根友紀子, 河野真子, イスラムタンビル, 大倉正道, 中井淳一, 林康紀
Organizer
第92回日本生理学会大会
Place of Presentation
神戸国際会議場(兵庫県神戸市)
Year and Date
2015-03-21 – 2015-03-23
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[Presentation] 高感度、超高速赤色カルシウムインディケーターの合理的設計による開発.2015
Author(s)
井上昌俊, 竹内敦也, 堀金慎一郎, 大倉正道, 安藤恵子, 藤井哉, 上條諭志, 竹本-木村さやか, 狩野方伸, 中井淳一, 喜多村和郎, 尾藤晴彦
Organizer
第88回日本薬理学会年会
Place of Presentation
名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
Year and Date
2015-03-18 – 2015-03-20
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[Presentation] 大脳皮質におけるトップダウン回路の構造と機能.2014
Author(s)
真仁田聡, 鈴木崇之, 本間千尋, 松元崇, 小田川摩耶, 山田一之, 太田桂輔, 松原智恵, 犬束歩, 佐藤正晃, 大倉正道, 山中章弘, 柳川右千夫, 中井淳一, 林康紀, Matthew E. Larkum, 村山正宜
Organizer
第37回日本神経科学大会
Place of Presentation
パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
Year and Date
2014-09-11 – 2014-09-13
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[Presentation] Cerebral blood flow modulation by basal forebrain or whisker stimulation can occur independently of large cytosolic Ca2+ signaling in astrocytes.2014
Author(s)
Oe Y, Ozawa K, Takata N, Nagai T, Konno A, Ohkura M, Hirai H, Nakai J, Mikoshiba K, Hirase H
Organizer
9th FENS Forum of Neuroscience
Place of Presentation
MiCo (Milan, Italy)
Year and Date
2014-07-05 – 2014-07-09
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