2017 Fiscal Year Annual Research Report
Women in post-disaster society in Indonesia
Project/Area Number |
26283007
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西 芳実 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (30431779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 美奈 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)
亀山 恵理子 奈良県立大学, 地域創造学部, 准教授 (50598208)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | スマトラ / 証言 / 民間伝承 / アチェ / 津波 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、災害後社会の生活再建において女性がどのような課題に直面し、それをどのように克服してきたかについて、女性が社会のレジリエンスを高めて災害や紛争に強い社会の再建に積極的な役割を担っている側面に着目して検討する。そのために、2004年インド洋津波の救援・復興過程に関する研究の蓄積をもとに、現地調査ならびにデータベースを活用した分析の組み合わせにより、日常生活に組み込まれた災害対応の実践の抽出を試みる。 最終年度にあたる平成29年度は、(1)研究成果を現地社会に還元する活動の一環として、昨年度まで整備してきた2004年スマトラ島沖地震・津波の被災者証言データベースとその分析結果を用いて、最大の被災地となった国であるインドネシアで証言データを活用した防災教材作成実習を行った。実習にさきだち、インドネシアの個別の被災地が大規模な災害と災害のあいだの長い災間期に入りつつあることを踏まえて、日本社会の災害観の変遷についてインドネシア語による公開セミナーを実施した。(2)東南アジアに人文社会系の防災研究・実践のネットワーク形成を目的に開催される国際会議で、日常生活に組み込まれた災害対応実践の例として、2004年スマトラ沖地震津波の被災地で過去の災害の語り直しが行われていることや、民間伝承と強い親和性を持つ被災体験が語られていることに注目する重要性と意義を指摘する研究報告を行った。(3)インドネシアの首都ジャカルタで日刊紙やテレビ番組、映画などのマスメディアを通じて災害は紛争が日常的にどのように語られているか、また、災害が比喩としてどのように用いられているかを調査した。これらの調査を通じて、個別の経験としてある被災体験が全国レベルのメディアでどのように受容され、語られているかについて考察した論文を執筆した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)