2019 Fiscal Year Annual Research Report
Social and Economic Approaches to Surface Soil Restoration in Yellow Dust Occurrence Areas in Mainland China.
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26283008
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
深尾 葉子 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (20193815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 謙 大阪大学, 総合学術博物館, 特任講師(常勤) (00619281)
安冨 歩 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20239768)
山本 健太郎 西日本工業大学, 工学部, 准教授 (40305157)
北島 宣 京都大学, 農学研究科, 名誉教授 (70135549) [Withdrawn]
宇山 浩 大阪大学, 工学研究科, 教授 (70203594)
中澤 慶久 大阪大学, 工学研究科, 特任教授(常勤) (70575414)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 黄土高原 / 結皮 / 石峁遺跡 / クプチ砂漠 / 紅色旅游 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年は本来一年延長し、報告書を作成する作業を主として行う予定であったが、本研究を通じて交流の深まった西北大学文学研究院との交流協定調印と、長年の研究パートナーである楡林学院の訪問、さらにオルドス神木の生態協会における研究拠点建設地の現地訪問、研究拠点である楊家溝の現況確認等を兼ねて、8月16日から28日まで西安、楡林、オルドス、楊家溝を訪れた。その後研究内容の整理を行い、3月末日に報告書を作成し関係者に配布した。 オルドスではかつて楡林近郊まで迫っていた砂漠が過去20年の緑化政策により著しく後退しており現在は350キロほど西北に進まなければ砂漠そのものに出会えないというところまできていた。それは国家的に進められた同地域の砂漠緑化の成果であるものの、一方で大規模な資源開発、石炭資源石油資源各種地下資源の採掘によって同地域にもたらされた巨額の資金により次々と進められる開発事業によって、都市域が拡大し、さらに採掘による破壊や工場の林立による環境劣化も大きな問題となっている。 協力者として共同研究を行う神木の張応龍氏は、20年以上前から個人的にプロジェクト資金を集め、時には私財をなげうって、この地の貴重な地表水である「海子」や禿尾河の流域保護を行ってきたが、かつての砂漠化の脅威は克服されたものの、近年では人為的な汚染、過開発による環境破壊が進行し、新たな課題に直面している。 また黄土高原楊家溝周辺は近年同じく国家プロジェクトで進められる「紅色旅游区」としての開発が進み、村の歴史的建築などの修復が急ピッチで行われているものの、大型バスで乗り付ける大規模観光の波にさらされ、村の生活空間が一変していることも大きな問題である。かつて出稼ぎに依存していた経済からの脱却は果たしたものの課題はなお多い。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)