2014 Fiscal Year Annual Research Report
近代ヨーロッパにおけるアリストテレス『詩学』の受容に関する分野横断的研究
Project/Area Number |
26284047
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加藤 浩 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (00204488)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西井 奨 大阪大学, 文学研究科, 研究員 (20722755)
渡辺 浩司 大阪大学, 文学研究科, 助教 (50263182)
逸見 竜生 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (60251782)
西塔 由貴子 京都精華大学, 人文学部, 講師 (60411948)
田中 均 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (60510683)
高谷 修 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (70115872)
内田 次信 大阪大学, 文学研究科, 教授 (80351435)
友谷 知己 関西大学, 文学部, 教授 (90368192)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | アリストテレス / 詩学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は、特にイタリアにおけるアリストテレス『詩学』の受容に関して研究した。つまり、『詩学』は1q6世紀のイタリアにおいて再発見された。その成果に基づいて、フランス、ドイツ、イギリスへと影響を及ぼしたのである。研究代表者である加藤浩は、特に「三統一の規則」という教説が『詩学』の解釈史において醸成される課程を究明し、研究会において発表した。他の研究分担者もそれぞれの専門分野において、『詩学』の受容過程の解明に務めた。 海外からはスティーブン・ハリウェル教授を文芸学研究室が招聘することに協力した。来年度は、国内外から復習の研究者を招聘する下準備ができた。特に、マールブルク大学の上級助教であるブリギッテ・カップル博士と緊密に連絡をとりあって、初期近代イタリアにおける『詩学』受容の解明のための道筋を調えた。研究代表者の加藤浩が体調を崩し、やや研究が沈滞したかに思われたが、来年度に向けての準備は科研申請書の当初目的をクリアーできるだけの蓄積を蓄えることができた一年であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究会の開催、外国人研究者の招聘、研究基盤の整備は、ほぼ当初の目的に相即していると判断される。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、国内外から複数の研究者を積極的に招聘し議論を深めるとともに、研究成果報告書の刊行を目指し、構成員が自らの専門を生かして研究に邁進する。
|
Causes of Carryover |
研究代表者である加藤浩が体調不良のため、当初よていしていた計画の一部が実施できなかったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
特に、国内外の研究者を招聘するための費用として支出する予定である。
|
Research Products
(2 results)