2014 Fiscal Year Annual Research Report
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26284050
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
東 英寿 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (90218686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 正樹 立命館大学, 文学部, 教授 (20250532)
内山 精也 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20275019)
浅見 洋二 大阪大学, 文学研究科, 教授 (70184158)
中本 大 立命館大学, 文学部, 教授 (70273555)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 中国文学 / 国際研究者交流(中国) |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は初年度なので、まず平成26年5月30日に立命館大学において、科研メンバー全員で打ち合わせを行った。今後4年間の研究全体についての計画と各人の研究テーマについて確認を行った。また、シンポジウムのテーマや招聘する学者についても意見を出し合い調整を行った。 平成26年5月31日には、「近世出版文化の幕開け―宋代の文集編纂と流伝を巡って」と題して第1回宋代文学研究国際シンポジウムを京都大学で開催した。発表者と題目及び所属は次の通りである。原田愛(九州大学専門研究員)「蘇軾『和陶詩集』流伝考」、藤原祐子(岡山大学)「福建の出版と詞籍」、浅見洋二(大阪大学)「宋編宋人文集と墨蹟・碑刻―南宋における蘇軾・黄庭堅詩注の編纂を中心に―」。趣旨説明・司会は東英寿(九州大学)が担当した。 平成26年11月15日には、「宋人文集の形成と伝承」をテーマとして、第2回宋代文学研究国際シンポジウムを九州大学で開催した。中国から2名の学者を招聘し、更に2名の研究者と合わせて4名の研究発表と討論でシンポジウムを構成した。発表者と題目及び所属は次の通りである。査屏求(復旦大学・九州大学)「紙抄文本向印刷文本転変過程中的撰述與出版特点―《唐文粋》編纂與流伝過程考述」、東 英寿(九州大学)「書簡より見た周必大『歐陽文忠公集』編纂について」、鄧子勉(江蘇第二師範学院)「《草堂詩余》的演化及其在明代的定位」、胡可先(浙江大学)「唐宋碑誌集与石本対比研究」。司会は大阪大学の浅見洋二が担当した。 これら全体の研究とともに、メンバー各自が自らのテーマについて研究を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の初年度なので、まず立命館大学で打ち合せ会議を開催し、本科研全体の研究計画と各人の個別の研究計画を確認した。また、本研究班が主催するシンポジウム「宋代文学研究国際シンポジウム」を、5月と11月の2回開催した。 5月は京都大学で第1回シンポジウムを行い、3名の研究者が研究発表を行った。11月は九州大学で第2回シンポジウムを行い、4名が研究発表を行った。4名のうち2名は、中国からの招聘した学者で、テーマについて様々な角度から議論を進めた。 このように、「宋代文学研究国際シンポジウム」は当初の計画通りに順調に進んでおり、また科研のメンバーは、研究計画に従ってそれぞれのテーマに関連する研究を行っているので、当初の計画通りおおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究は、当初の予定通り、年に1回から2回の「宋代文学研究国際シンポジウム」を開催する予定である。その際、テーマに関連する中国や台湾の学者を招聘して、シンポジウムでの発表者を構成し、より一層研究を進展させる。メンバー各人は、それぞれのテーマに従い、研究を進展させ、海外や国内での学会で研究発表を行い、それを成果として発表する。
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Causes of Carryover |
5月にシンポジウムを開催し、中国からの学者を招請する予定であったが、査証等の取得の関係で、助成金交付決定以前に計画を立てる必要があり、交付が決定するかどうかが不明であったため、旅費等に影響のでない国内の学者のみでシンポジウムを構成したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度以降の「宋代文学研究国際シンポジウム」に招聘する海外の学者の旅費・宿泊費等に使用する。
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Research Products
(10 results)