2016 Fiscal Year Annual Research Report
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26284050
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
東 英寿 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 教授 (90218686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 正樹 立命館大学, 文学部, 教授 (20250532)
内山 精也 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20275019)
浅見 洋二 大阪大学, 文学研究科, 教授 (70184158)
中本 大 立命館大学, 文学部, 教授 (70273555)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 中国文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、科研の目的に沿ってシンポジウムを企画して開催した。5月28日に九州大学伊都キャンパスにおいて、「第4回宋代文学研究国際シンポジウム」を開催した。シンポジウムのテーマを科研の目的にあわせて「文学テクストの編纂と流伝」とした。本科研のメンバーである、浅見が司会をつとめ、台湾から3名の学者を招聘し、さらに本科研のメンバーである萩原を入れて、4名でシンポジウムを構成した。シンポジウムでは、台湾師範大学の王基倫氏が「歐陽脩的文学評価論」、台湾大学の謝ハイ芬氏が「《歐陽文粋》編纂之意義」、東華大学の張蜀恵氏が「行記與文集編纂-范成大、陸游、周必大行記與筆記探討-」、萩原正樹氏が「詞譜の発展と唐宋詞研究」と題して発表を行い、その後、総合討論を行った。 以上の本科研の全体活動以外に、各人がそれぞれのテーマに従い研究を進めた。国内外での主な研究発表をあげると、東が日本宋代文学学会第3回大会で「范仲淹の神道碑銘をめぐる周必大と朱熹の論争-歐陽脩新発見書簡に着目して-」、中本が第2回日本語の歴史的典籍国際研究集会で「誰のための「五山文学」か(中世日本漢詩文研究の立場から)」、萩原が2016年詞学国際学術研討会で「詞律康熙刊本考弁」、浅見が第20回蘇軾国際学術研討会で「言論統制下的文学文本―以蘇軾詩歌創作為中心」と題して、それぞれ成果を発表した。 また、各自が論文として研究成果を発表し、さらに著書としては萩原が『「詞譜」及び森川竹渓に関する研究』(総頁736)を発行し、科研の成果を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本科研が主催する「宋代文学研究国際シンポジウム」は、平成28年度に第4回目を開催した。台湾から3名の研究者を招聘し、本科研メンバーの萩原を加えた4名でシンポジウムを構成し、科研のテーマについて討論を行い議論を深めた。 また各人が積極的に国内外の学会やシンポジウムに参加して研究発表を行い、その成果を論文や書籍として発表している。 このように、「宋代文学研究国際シンポジウム」は、本科研採択後、毎年継続的に開催し平成28年度ですでに4回目を数えており、さらに科研メンバーも研究計画に従って研究を行っているので、おおむね順調に展開していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度(29年度)が本科研の最終年度になるので、その成果をまとめて報告書(書籍)を刊行し、公表する予定である。また、本科研で継続的に開催しているシンポジウム「宋代文学研究国際シンポジウム」も本年度第5回目を開催する。すでに本年度のシンポジウムのテーマを「編纂と伝承-宋人文集をめぐって-」と定めて、発表者の人選も済ませている。シンポジウムは5月27日に岡山大学で開催する。さらに、科研のメンバーはそれぞれ研究を進め、本年度はその成果をまとめて公表する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度が最終年度で、報告書(書籍)を刊行する予定であり、その費用に充当するために、予算を次年度に繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
これまでの本科研の研究成果をまとめて、報告書(書籍)を刊行する予定である。
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[Presentation] 詞律康熙刊本考弁2016
Author(s)
萩原 正樹
Organizer
2016年詞学国際学術研討会
Place of Presentation
河北大学
Year and Date
2016-08-27 – 2016-08-28
Int'l Joint Research
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[Presentation] 《詩苑》所収王国維詩詞十首2016
Author(s)
萩原 正樹
Organizer
明清民国歌謡与民国旧体文学学術研討会
Place of Presentation
南京師範大学
Year and Date
2016-07-04 – 2016-07-05
Int'l Joint Research
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