2017 Fiscal Year Annual Research Report
〈青島〉旧蔵書籍書誌情報の緊急採録と国内学術機関宛寄贈書籍書誌情報原稿の完成
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26284107
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
持井 康孝 金沢大学, その他部局等, 名誉教授 (40107496)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 青島 |
Outline of Annual Research Achievements |
山形大学、及び京都大学に所蔵されている青島旧蔵書籍に対する調査を行なった。 このうちの山形大学は、書庫内の山形高校旧蔵書籍中から青島旧蔵書籍を捜集し、その特徴をメモしたうえで、これをA4版スキャナーでスキャンすること1冊に就き大約20ショット、今次訪査に於ては山形高校宛寄贈青島旧蔵書籍全体の約50%を精査した。 京都大学では、前年度までに書庫内の京都大学付属図書館蔵書中から捜集しておいた青島旧蔵書籍に就き、その特徴をメモしたうえで、A3版スキャナーでスキャンすること1冊に就き大約120ショット、京都帝国大学宛寄贈青島旧蔵書籍中の定期刊行物約40冊を精査した。京都帝大宛寄贈書籍全体の精査に就て述べると、単行本は基本的に了えたものの、定期刊行物の精査にやっと着手した状態である。斯る定期刊行物は、数十年に及ぶ大部なものや、新聞をはじめとする大型本を多く含むが故に、記録/スキャン作業は難渋を極める。ここ両年度は幸いにしてA3版スキャナーを使用し得たものの、今後に於る保証はなく、爾余の定期刊行物に対する精査作業を今次プロジェクト期間内で完成させることは難しい。 尚、前年度迄に精査を了えた新潟高校宛寄贈書籍に就ての報告を、下記の如くに行なった。 持井康孝/古市大輔/Sylke U. SCHERRMANN「新潟高等学校受入獨逸租借期青島所蔵書籍略報」(金沢大学歴史言語文化学系論集:史学/考古学篇、第10号、2018年3月、33ー116頁)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
當初交付決定額の減額、近年に於る宿泊施設利用費、及び旅行客の急増に因り、安定した長期宿泊が著しく困難となったことに加え、例えば東京大学総合図書館では改修工事が長期化するなど、想定外の事態に遭遇し、申請當時の事業計画に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後1年間、所与の予算内で全力を傾注すると共に、精査を完了出来なかった現蔵機関に就ては、更めて科研費の請求を行なう。 今次プロジェクトに於て精査し得た書冊に就ては、その原稿を用意しつつ、次期科研費による精査を進め、例えば旧制高校、帝国大学など、その精査資料に一定の纏りを画し得た段階に達してから順次公表を計る。少なくとも現状予算では、如何に工夫したところで、例えば旧制高校、帝国大学などの精査作業の纏りを画すことは不可能であり、仮にそのような段階に到らぬ報告書を作成したところで、當研究事業計画の趣旨とは全く乖離したものにしかならぬが故である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
30年度が最終年度であるため、記入しない。
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