2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Urban System of Pompeii and Herculaneum: Distribution, Consumption and Disposal
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26284118
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
池口 守 久留米大学, 文学部, 准教授 (20469399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 明 日本大学, 文理学部, 教授 (10153876)
豊田 浩志 上智大学, 文学部, 教授 (20112162)
堀 賀貴 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (20294655)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ポンペイ / 動物考古学 / レーザースキャン / 都市システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,もともと平成28年度で終了する予定であったが,サレント大学で分析した獣骨の膨大なデータを整理して海外での成果発表につなぐため,研究期間を1年間延長した。データの整理にはさらに数ヶ月を要し,平成30年5月にようやく完了したので,これから海外での学会発表,学術雑誌への投稿,単著の刊行へと進むところである。 補充調査としては,平成29年9月に研究代表者が,関連文献等の調査に加え,エルコラーノの下水道およびパピルス荘の視察を行った。エルコラーノの下水道は新たに採択されたプロジェクトで主な調査対象としているので,このときに調査の交渉も併せて進めるなど,今後の研究の発展につなぐことができた。 獣骨研究に関連する研究成果は,雑誌論文等の形ですでに発表したものもある。イタリアの約100箇所の遺跡から出土した三大家畜(ウシ・ブタ・ヒツジ/ヤギ)の獣骨データをまとめ,破片数や頭数のデータを食肉重量比に換算する手法を提唱した。古代イタリアの肉食のうち,ブタ肉の比率が大きいと信じられてきたが,こうして加工されたデータは牛肉の高い比率を示しており,通説の真偽を再検討する必要がある。 主に獣骨研究に限っての期間延長であるので,本年度はそれ以外の研究実績は多くはないが,獣骨研究の成果がまとまり次第,街路のレーザースキャンから得られた交通システムに関してこれまでに得られた知見や,トイレ・浴場の排水システムに関する研究成果も含めて公開する予定である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)