2016 Fiscal Year Annual Research Report
Population Changes and Rural Gentrification in euroepan rural areas under the Integration of EU
Project/Area Number |
26284130
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
山本 充 専修大学, 文学部, 教授 (60230588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 聡史 埼玉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (10314460)
伊藤 徹哉 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (20408991)
飯嶋 曜子 明治大学, 政治経済学部, 准教授 (20453433)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 農村 / チロル / 人口 / 観光 / ジェントリフィケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
ドイツ人の流入が顕著に見られるオーストリア・チロル州チラータル地域のフューゲンベルク村において、流入するドイツ人の属性と彼らの行動を明らかにするために対面式のアンケート調査を含む現地調査を実施した。合わせて、インスブルック大学およびチロル州文書館において、関連資料を収集するとともに、インスブルック大学地理学教室のシュタイニッケ博士と調査結果を巡って討論を行った。 フューゲンベルク村は、良好な雪質のスキー場があり、かつ、ドイツからもアクセスが良いことから、ドイツ人の流入が早くから進展してきた。彼らは、多様な年齢層、職業層からなるが、比較的、専門職をもつ高所得者が多く、カップルや家族で訪れる傾向にある。ミュンヘンとその近郊を中心とした、自家用車で2,3時間前後で移動が可能な地域からの流入が多い。 彼らドイツ人は、利用されなくなったアルム小屋を借りた上で改修して利用したり、分譲された別荘を用いたりしている。年間を通して週末のみの滞在から、冬期のみの滞在、夏季のみの訪問、そしてほとんど定住に近いかたちまで、滞在期間は様々である。彼らは、スキーから散策、登山など多様な活動を行っており、当地を選択した理由もこうした活動ができることが挙げられている。合わせて、静かな環境、自宅からのアクセスのよさも選択理由として重要であった。そして、食料など日常品は、村内とその周辺で購入するケースが多い。 フューゲンベルク村におけるドイツ人の流入は、アルム小屋の改修を通して、建築物の質的向上、すなわちジェントリフィケーションをもたらしていた。加えて、彼らの年間を通しての山岳における多様な活動は、消費行動も合わせて、当地における経済を維持する役割も果たしているといえる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)